藤野 暢央 Text by Nobuo Fujino

【第26回】背骨体操~!動かす、捻る - エクササイズ-

今回は僕のオリジナル体操。「背骨を直接動かす」ということを意識して、各関節の働きや、体幹の直接的な運動を感じて下さい。

「風車ポールドブラ」

肩幅くらいに脚を開いて立ち、腰に手を当てて、骨盤から頭まで風車のように上体を回します。
顔、胸、お腹など前面に付いているものを送り出すように動かすと、頭と肋骨と骨盤がバラバラの動きをして、腕や脚は堪えようとする緊張型の力が入ります。
本編で紹介した「後頭部、腕の起点、脚の起点」から直接、円の動きを出してみましょう。

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「でんでん太鼓」

両腕をアナヴァン、一番ポジションのように構え、肋骨だけ、または骨盤だけをスイングするような「捻り運動」をしてみましょう。
このスイングをすると誰もが自然と腕や肩、横ポケットを「捻る方向に引く」という力を使ってしまうのですが、これも「腕の起点、脚の起点」からの動きを意識します。
でんでん太鼓のような紐が付いていると考えるのであれば、両肩や横ポケットに2つ付けるのではなく、背中の真ん中、仙骨の中央に一本。紐を後ろから前にスイングさせて、前にある太鼓を叩きにいく感じで回してみましょう。

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「スケートの軸移動」

片方の脚に向かって軸を移し変えるエクササイズです。「軸を移動させるときの背骨の意識」を感じましょう。
スケーターのように、左右交互にまっすぐなボディーを移動させます。このとき「前のものを進行方向に持っていく」ように動いてしまうと、必要以上に腕や脚が「堪える力」を入れてくるので、「背骨の起点3つ」を直接、足が踏んでいる地点に「置きにいくように」意識してみてください。

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今回の「背骨の3つの起点」は、普段の生活でも意識できますし、バランス、回転、ジャンプの動きなど全て「背骨を送り出している」感覚で使っていきましょう。

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>>> 【第26回】背中の引き上げはオーラの源

(写真:藤野暢央)

藤野 暢央(ふじの のぶお)

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12歳でバレエを始め、17歳でオーストラリア・バレエ学校に入学。
当時の監督スティーブン=ジェフリーズにスカウトされて、香港バレエ団に入団。早期に数々の主役に抜擢され、異例の早さでプリンシパルに昇格する。
オーストラリア・バレエ団に移籍し、シニアソリストとして活躍する。
10年以上のプロ活動の中、右すねに疲労骨折を患い手術。復帰して数年後に左すねにも疲労骨折が発覚し手術。骨折部は完治するも、激しい痛みと戦い続けた。二度目のリハビリ中にピラティスに出会い、根本的な問題を改善するには、体の作り、使い方を変えなくてはならないと自覚する。
現在は痛みを完全に克服し、現役のダンサーとして活動中。またバレエ・ピラティスの講師として、ダンサーの体作りの豆知識を、自身の経験を元に日々更新し続けている。


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あゆお

仙台市在住。マンガ家・イラストレーター。
著書に謎の権力で職場を支配する女性社員「お局様」について描いたエッセイマンガ「おつぼね!!!」。
イラストを担当した書籍に「一生元気でいたければ足指をのばしなさい」。
趣味はロードバイクで走ることです。