藤野 暢央 Text by Nobuo Fujino

【第21回】鎖骨体操&ストレッチ - エクササイズ-

「鎖骨がよく動くかCheck!」

鎖骨は周りの筋肉の力のバランスが整うことで、動きが良くなります。また鎖骨の状態で上半身の姿勢に大きな影響が出るので、まずはよく動く鎖骨を目指しましょう。

胸骨をまっすぐ前、少し上向き加減に姿勢を保ち、まずは鎖骨を上下に動かします。そして片方ずつ前と後ろにも動かして、汽車ポッポみたいに回せるようにチェックしましょう。深呼吸しながらゆっくりと。
胸骨が沈んで段々と下を向いていないか?息が止まっていないか注意しましょう。

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「首と脇のストレッチ」

首の筋肉は頭を起こしているだけでずっと使ってしまう部分です。最近では背中を丸くして顔を下に向け、画面を眺めている生活習慣が増えてしまい、いざ胸を張って顔を上げようとしても、首の筋肉が硬くてできない。という人が多いのではないでしょうか?

首の筋肉は「下に向かって伸ばす」ことでストレッチできます。写真のように自然な頭の重さで首を傾け、手のひらを外向きで腕を下げて、ゆっくりとした呼吸に合わせて、鎖骨を下げていきましょう。
息を詰めないように。胸骨は天井を見上げるように保ち、頭の「つむじ」を背中より少し後ろに優しく落としていきましょう。脇のあばら部分は、締めるというより外側下方向に広がっていくように緩めて下さい。

このエクササイズは速効性があります。片方を終えたら鏡を見てみると、いきなり肩が下がっていると思いますよ。

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「さあ鎖骨を動かそう!」

以前紹介した「マーメイド」のポジションで、鎖骨を動かすことで体に捻りを加え、胸を開いたり閉じたりします。
体をまっすぐに立てて行っても良いのですが、中心ラインが重力に対して垂直、左右の枝が水平に並ぶと、入る力が「中心を頼りに締まる=中心が固まる」となり易いのです。
体を傾けた状態で、2本の鎖骨が協力して、胸骨を向けたい方向に「運んでいってあげる」という意識を持つことで、エポールマンをよりしなやかに、明確に定めることができるようになります。
写真のようにポジションを決めてから、「フウー」と長く柔らかい息を吐きつつ、出したい方の鎖骨を押し出していって下さい。

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普段の生活でも、ただ「目で見る」「顔だけ向ける」だけに留まらずに、「胸の骨を向ける」ように心がけましょう。自分の意志を向ける強さも表れるようになりますよ!

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>>> 【第21回】エポールマンのために〜踊る鎖骨で心躍る〜

(イラスト:あゆお / 写真:藤野暢央)

藤野 暢央(ふじの のぶお)

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12歳でバレエを始め、17歳でオーストラリア・バレエ学校に入学。
当時の監督スティーブン=ジェフリーズにスカウトされて、香港バレエ団に入団。早期に数々の主役に抜擢され、異例の早さでプリンシパルに昇格する。
オーストラリア・バレエ団に移籍し、シニアソリストとして活躍する。
10年以上のプロ活動の中、右すねに疲労骨折を患い手術。復帰して数年後に左すねにも疲労骨折が発覚し手術。骨折部は完治するも、激しい痛みと戦い続けた。二度目のリハビリ中にピラティスに出会い、根本的な問題を改善するには、体の作り、使い方を変えなくてはならないと自覚する。
現在は痛みを完全に克服し、現役のダンサーとして活動中。またバレエ・ピラティスの講師として、ダンサーの体作りの豆知識を、自身の経験を元に日々更新し続けている。


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あゆお

仙台市在住。マンガ家・イラストレーター。
著書に謎の権力で職場を支配する女性社員「お局様」について描いたエッセイマンガ「おつぼね!!!」。
イラストを担当した書籍に「一生元気でいたければ足指をのばしなさい」。
趣味はロードバイクで走ることです。