荒部 好

『Russian Ballet HIGHLIGHTS』

 ロシアを代表する二つの名門バレエ団、キーロフ・バレエとボリショイ・バレエの傑作名場面集のDVDが出た。
舞台は、キーロフ・バレエからは『ジゼル』『眠れる森の美女』『海賊』。ボリショイ・バレエからは『黄金時代』『スパルタクス』がチョイスされている。どれも1980年代のまだ旧ソ連時代に、レニングラードとモスクワで収録された舞台である。

 キーロフ・バレエの『ジゼル』からは第1幕のジゼルのソロ、第2幕のミルタとウィリの踊り。
ソロはガリーナ・メゼンツェワが踊っている。メゼンツェワは『白鳥の湖』や『ジゼル』『バヤデルカ』などを得意としたダンサーで、たいへんに柔軟性に富み一時期のギエムのような踊りを見せた。ミルタはタチアナ・テレホワ。
『眠れる森の美女』からは、第3幕の青い鳥のパ・ド・ドゥ、結婚式のグラン・パ・ド・ドゥ。フロリナ王女はエレーナ・エフチェエワ、青い鳥はアンドレ・ガルブス。
『海賊』からは第2幕のパ・ド・トロワ。
メドーラはアルティナイ・アスィルムラートワ、コンラッドはエフゲニー・ネフ、アリはファルフ・ルジマートフである。ネフは現在、韓国のバレエ団でバレエ・マスターになっている。

 ボリショイ・バレエの『黄金時代』からはリタとヤシカのパ・ド・ドゥ。リタはナタリア・ベスメルトノワ、ヤシカはゲジミナス・タランダが踊る。
『スパルタクス』からは第1幕剣闘士の踊り。
スパルタクスはイレク・ムハメドフ、エギナはマリヤ・ブイローワ、クラッススはミハイル・ガボヴィッチ、剣闘士はミハイル・ツィヴィンが踊っている。

 ロシアの二大バレエ団の旧ソ連時代の優れたダンサーたちが、それぞれのバレエ団の特徴を生かして、見事な踊りをみせている。まとめて観ると、ロシア・バレエの傾向を見ることができる。




「ロシア・バレエ ハイライト」
発売:ワーナーミュージック・ジャパン
\3,900
(本体価格\3,714)