荒部 好

『トルストイのワルツ』(CD)

 6月に発売された『トルストイのワルツ』というCDをご紹介しよう。ここに収めれているのは、トルストイを始め、パステルナーク、グリボエードフ、オドエフスキーなどの作家、ポレーノフ、フェドートフといった画家、さらにバランシン、ディアギレフといったお馴染みのロシア人が作曲した音楽ばかりなのである。

 今年生誕100年を迎えたバランシンは父も作曲家だったし、音楽家といってもいい才能の持ち主であったことは知られている。ここには、「ヴァルス・レント」という晩年の曲で、アンドレ・マルロー夫人へのプレゼントされた曲が収録されている。

 バレエ・リュスの創始者、セルゲイ・ディアギレフと師のリムスキー=コルサコフとのやりとりもよく知られたところ。ディアギレフ作曲の曲は、この1作品しか現存していないそうだ。

 演奏しているのは、ニューヨーク在住の若きロシア人ピアニスト、レーラ・アウエルバッハ。本業は作家でノーベル賞にもノミネートされたこともあるとか。世の中にはマルチのタレントを持っている人がいるんですね。昨年の秋には、ノイマイヤーが彼女の作品による「プレリュードCV」を発表したという。




 

『トルストイのワルツ』
2,800円(本体価格2,667円)

KKCC-3007(キングインターナショナル・たまゆらレーベル)/発売中
お問い合わせ:株式会社キングインターナショナル
文京区音羽1-2-3 / Tel : 03 (3945) 2333>