荒部 好

『ライモンダ 』パリ・オペラ座

 ヌレエフは83年の9月からオペラ座の芸術監督に就任したが、そのシーズン は彼の『ライモンダ』でガルニエ宮は幕を開けた。このドキュメンタリーでは 、亡命当時の写真から、ヌレエフとフランス文化省の交渉、芸術監督に就任し た際の抱負を語る映像なども収録している。

『ライモンダ』では、ジャン・ド・ブリエンを踊ったマニュエル・ルグリのリハ ーサル風景から本番、コメント、さらには珍しいヌレエフとルグリのツーショッ ト映像もある。一方、アブダ・ラーマンを踊ったのは、ローラン・イレールで、 こちらもリハーサル、本番の映像とともに、彼自身が役つくりについてコメント している。始まりの頃のリハーサルから、練習が重ねられたリハーサル、さらに 本番へと順々に舞台の細部ができあがっていくさまが見られるのも興味深い。

  また『ライモンダ』について、最後期の傑作といわれるプティパの振付、チ ャイコフスキー亡きあとに抜てきされたアレクサンドル・グラズノフの音楽、 プティパと共同で執筆したパシコーワの台本から、オペラ座で上演した際の美 術にいたるまで、あらゆることに触れられている。

<1月22日発売予定>
発売:TDKコア/ビデオ \4,000