荒部 好
ピカソとダンス「青列車」「三角帽子」
ディアギレフ率いたバレエ・リュスの下からは、優れたダンサーや振付家が輩出した。のみならず、優れた音楽家や画家が公演に参加しているが、その代表的な画家の一人がパヴロ・ピカソである。 ピカソは、ジャン・コクトーからバレエ・リュスのバレエ『パラード』の美術を依頼された。『パラード』は、台本がコクトー、音楽がエリック・サティ、振付はレオニード・マシーンだったが、彼らとともにピカソはキュービズムを舞台化した、たいへん斬新なバレエを制作したことはよく知られている。そしてこの仕事を引き受けたことにより、ピカソはロシア人のバレリーナ、オルガ・コクローヴァと知り合い、最初の結婚をしたのである。 ピカソは『パラード』の次に、『三角帽子』の美術を手掛けた。これはマシーンが振付、音楽はマニュエル・デ・ファリャが作曲している。ピカソは美術・衣裳・舞台幕を創った。18世紀スペインを表したこの作品の衣裳や装置は、美しいパステル・カラーのデッサン画に描かれている。 初演は1919年、ロンドンのアルハンブラ劇場。このDVDではタマラ・カルサヴィナが踊った粉屋の妻をフランソワ・ルグレが、マシーンが扮した粉屋をカデル・ベラルビが踊っている。 『青列車』は、コクトーが台本を書き、音楽はダリウス・ミヨー、振付はブロニスラワ・ニジンスカが振付、衣裳はガブリエル・シャネルが担当している。列車に乗って浜辺に行き、週末を楽しく過ごす人たちの様子が描かれたバレエだが、青列車はどこにも出てこない。当時、バレエ・リュスに主演ダンサーとして入った、アントン・ドーリンの魅力を披瀝するために創られたバレエである。 ピカソは、ドロップ・カーテンを描いている。 初演はパリ、シャンゼリゼ劇場。ここでは初演のドーリンの役をニコラ・ル・リッシュが、ニジンスカの役をエリザべート・モ-ランが踊っている。 | | ●同時発売 イゴール・ストラヴィンスキー 『プルチネラ』振付/リチャード・オルストン 『兵士の物語』振付/アシュレイ・ページ ランベール・ダンス・カンパニー |  | | | |
ピカソとダンス
「青列車」「三角帽子」
\4,900 (本体価格\4,667)