荒部 好

『くるみ割り人形』スウェーデン・ロイヤル・バレエ


『くるみ割り人形』の初演版は、プティパが台本を書きチャイコフスキーが作曲しイワノフが振付けた。原作はドイツの幻想作家E.T.A.ホフマンとなっている。スウェーデン・ロイヤル・バレエの『くるみ割り人形』には、「あるいはペッテルとロッタのクリスマス・イヴ」というサブタイトルが付けられている。というのは、スウェーデンの有名な絵本作家エルス・ペスコウの世界と、プティパ/イワノフ版を組み合せて振付けているからである。

 振付は、台本にも参加しているペール・イズベリー。スウェーデン・ロイヤル・バレエのプリンシパル・ダンサーで、振付作品もバレエ団に提供している。また、中国国立バレエは、イズベリー振付の『コッペリア』をレパートリーとしているが、こちらは原作ホフマンとしかクレジットされていない。

 孤児の兄妹のペッテルとロッタはクリスマス・イヴに、3人のおばさんが切り盛りしているパーティによばれる。パーティにはエルス・ベスコウの絵本に登場するような人物が集っていて、さまざまなちょうど『くるみ割り人形』みたいな出来事がつぎつぎと起きる‥‥。スウェーデンのクリスマスを彩るジンジャークッキー、ペパーミントロック、クラッカー、スノーマンなどとねずみや雪の精などのお馴染みのキャラクターも登場して、奇想天外で楽しい物語が繰り広げられる。





 

『くるみ割り人形』全2幕
TDKコア株式会社
92分
\5,040 (本体価格¥4,800)