荒部 好

『くるみ割り人形キャンディ』BMB

  『くるみ割り人形キャンディ』は、チャイコフスキーの音楽をジャズの巨人、デューク・エリントンとビリー・ストレイホーンが共同で編曲したものに、デヴィッド・ビントレーが振付けた作品である。
 ロマンティックなバレエ音楽をジャズの組曲に再創造したデュークとストレイホーンは、基本的には原曲と対応し、ジャズ・オーケストラで演奏するように構成している。しかし、オリジナルにはない「ボタンの踊り」はエリントンが新たに作曲したものである。また、「中国の踊り」をジャズに編曲した「シノワズリー」は、オーケストラではなく、小編成のバンドで演奏するようになっている。
 ビントレーの振付は、流れがよく小気味のいい調子で展開している。彼はまた兵士ビントレーの役で出演もしている。ほかに、佐久間奈緒、三浦礼子の日本人ダンサーが踊っている。

『ジューダス・トゥリー』は、ブライアン・エリアスに自由に作曲した音楽にケネス・マクミランが振付けた舞台である。既に現役を引退してしまったイレク・ムハメドフが現場監督の役で出演している。ほかには、K バレエカンパニーの設立に参加したが、その後、英国に戻ったマイケル・ナン、今もK バレエで活躍しているスチュアート・キャシディ、英国ロイヤル・バレエのプリンシパルとして踊っているリャーン・ベンジャミンなども出演している。



くるみ割り人形キャンディ
ジューダス・トゥリー
ワーナーミュージック・ジャパン
¥4,900 (本体価格¥4,667)