(荒部 好)

マリインスキー・バレエ『白鳥の湖』ライブ・ビューイング

音楽/ピヨートル・チャイコフスキー
振付/マリスス・プティパ、レフ・イワノフ 振付改訂・演出/コンスタンチン・セルゲイエフ
オデット&オディール:エカテリーナ・コンダウーロワ、ジークフリート王子:ティムール・アスケロフ、 ロットバルト:アンドレイ・エルマコフ
6月6日 マリインスキー劇場 収録

サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場では、Mariinsky Theatre II のオープニングを祝福して、プーチン大統領などの賓客を招いて華やかにセレモニーが開催され、世界中の話題を集めた。
そのオープン記念のスペシャル・パフォーマンスとして6月6日にマリインスキー劇場で上演された『白鳥の湖』が、全国の映画館にディレイ中継され、大きなスクリーンでライブ・ビューイングできる。(ロシア、アメリカ、イギリスなどには3D中継)
この『白鳥の湖』のチャイコフスキーの曲はワレリー・ゲルギエフ。マリインスキー劇場全体の指揮者でもあるマエストロだ。演奏はマリインスキー劇場管弦楽団。
オデット&オディールはエカテリーナ・コンダウーロワ、ジークフリート王子はティムール・アスケロフ、ロットバルトはアンドレイ・エルマコフというキャスティングである。
振付は、マリンスキー・バレエ団のレパートリーであるコンスタンチン・セルゲイエフ版。道化が活躍する音楽性豊かなヴァージョンである。
コンダウーロワはおよそ1年前にプリンシパル・ダンサーに昇格していて、今まさに充実し頂点に達しつつあるダンサー。前回の来日公演(2012年11月・12月)では『ラ・バヤデール』のニキヤ、ガムザッティ、そしてオデット&オディールを踊り、くっきりとした美しい顔立ちと、細く長いアームスで深い哀切な表現を描いて観客を圧倒した。ジークフリート王子役のティムール・アスケロフは、やはり昨年の来日公演では、アリーナ・ソーモワと『グラン・パ・クラシック』を踊っているので、ご記憶の方も多いだろう。
今回のライブ・ビューイングでは、この二人の若さと力強いパートナーシップが楽しめる。コンダウーロワは、落ち着いて堂々と極め付けのラインを描き、自信にに満ちた踊り。アスケロフは、やや控え目、謙虚な姿勢でサポートし、しかし自身のヴァリエーションでは、力強いジャンプも披露し、良く鍛えられたダンサーであることを示した。おそらく、二人はマリインスキー・バレエへの将来を期待を込めてこのスペシャル・パフォーマンスに起用されたのであろう。
ゲルギエフの指揮による、チャイコフスキーの見事な演奏が奏でられて、金色を配した淡いブルーのマリインスキー劇場に荘厳な愛のドラマが演じられた舞台が、世界の劇場に配信される。

130623lj.jpgのサムネール画像 Photo by N. Razina

 

『白鳥の湖』

作 曲:ピョートル・チャイコフスキー
振 付:マリウス・プティパ、レフ・イワノフ

指揮者:ワレリー・ゲルギエフ

主 演:エカテリーナ・コンダウーロワ


上映日:2013年6月23日(日)16:00開演

会 場:全国の映画館
※開場時間は会場により異なります。

会場リストなど詳細は http://liveviewing.jp/mariinsky/

企 画:Glass Slipper

配 給:ライブ・ビューイング・ジャパン