華麗なステップ、高く舞い上がる優美なジャンプ、目にも止まらぬスピンなどが次々と繰り広げられる氷上の芸術ともいうべきフィギュアスケート。熾烈を極める全米フィギュア男子シングル部門では、マッチョでセクシーが売りのロックスター風の人気を誇るチャズ・マイケル・マイケルズ(ウィル・フェレル)と、孤児院の池でトリプル・ルッツを滑るところをスカウトされ、徹底的な英才教育により、スターとなったジミー・マッケロイ(ジョン・ベダー)がシノギをけずって激しく争うライバルだった。
因縁のライバルは、世界選手権の直接対決でなんと同点1位。燃え盛るライバル心のため表彰台に立ったとたんに小突き合い、大げんかへ、さらには大乱闘にまで発展してしまう。 そしてあえなく二人は、永久追放。
3年半の時が過ぎたが二人は落ちぶれてアイスショーのすみっこにぶら下がって生きていた・・・・。
しかし、アメリカにもあった「空白の1日」じゃないが、永久出場停止処分はシングル部門だけ。できる、できる、出場できる。男同士でペアを組めば。
禁断の男子ペアを組んで、憎しみ合った日々は忘却の彼方、大物コーチにつく。
コーチ長考一番、「あるぞ、必殺の技!」「でも、失敗すればほんとの首が飛ぶ」。
というわけで特訓特訓、また特訓、で、いよいよ決戦の日までこぎつけるのだが、どうもライバルのペアは兄妹の近親相姦らしい、つまり悪役登場である。
悪役ペアの凄絶な妨害工作にも、定番の清純な恋心にも助けられて、いよいよ晴れの舞台で、史上初、必殺技は決まるのか?
という、まあ、加熱するいっぽうのフィギュアスケート界の傑作パロディ。超オタクも登場すれば、本物のメダリスト----スコット・ハミルトン、ナンシー・ケリガン、ブライアン・ボイタノ、ドロシー・ハミル、ペギー・フレミング、さらには本人役でサーシャ・コーエンまで出演している。
後半にはスケートを駆使した追っかけもあって、なかなかカタルシスも味わえるし、良い子には聞かせられないアメリカンな傑作ギャグも豊富、確かに氷も溶けそうなほど暑苦しいけど、外は寒くなったから、大いに楽しめる映画だ。
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