荒部 好

『SWAN MAGAZINE』

平凡社
 多くの人たちをバレエの世界に惹き付け熱狂させた、あの有吉京子の漫画「SWAN」の世界へと、再び誘う雑誌『SWAN MAGAZINE』が生れた。

 2002年にはチャコット渋谷本店で「有吉京子漫画原画展」を開催した。多くの方々が来場されて原画の繊細な線に感歎の声を上げ、夢中になって有吉漫画を読みふけった頃のことを懐かしんで、お話を交わされていていた会場の光景を思い出す。

 今年9月に刊行された『SWAN MAGAZINE』には、「SWAN---白鳥---」の次世代編「Maia---SWAN act II」の新連載が始まっている。ほんとうに有吉・漫画、とりわけ「SWAN」は、世代を越えて読み継がれていく傑作漫画なのである。

 そのほかにも、いろいろな方々がエッセイなどを寄せていて、バレエ漫画のサロン的な雑誌になっている。かつて少女漫画のムック版を盛んに作っていたことがあったが、その頃のものに比べると少々、マニア度は薄まっているようにもみえるが、雑誌の体裁などの仕上がりはきれいで洗練された一冊となっている。



『SWAN MAGAZINE』もういちど、スワン!---有吉京子とバレエの世界
998円(本体価格950円)
平凡社