最近、電車の中で若い女性が「私はだいたい年に3回くらいは『キャッツ』を観るわ」、と話しているのが聞こえてきて驚いた。かつては、ミュージカルをそんなふうな見方をする人はいなかったと思う。もっとも”リピーター”という言葉自体もあまり使われていなかったから、ミュージカルに限ったことではないのかもしれないが。 まず第1部は「ロンドン・ミュージカルの隆盛」として、『キャッツ』『ジーザス・クライスト=スパースター』『エヴィータ』『オペラ座の怪人』『アスペクツ・オブ・ラヴ』『レ・ミゼラブル』『エリザベート』『マンマ・ミーア!』。続く第2部は「ブロードウェイ・ミュージカルの復興」として『ラグタイム』『ライオンキング』『レント』『キャバレー』『シカゴ』『ジキル&ハイド』『プロデューサーズ』『ヘアスプレー』『ウィキッド』『モンティ・パイソンのスパマロット』『ドラウジー・シャペロン』という非常にポピュラーなヒット作をとりあげて、詳細に分析解明を試みているが、基本的には音楽とドラマがどのように関わっているか、を中心に分析している。特に同じメロディを状況が変わっても、反復して使用する効果を述べているところは説得力があった。 | ![]() |
『進化するミュージカル』
小山内 伸/著
論創社刊
1,890円
(本体価格1,800円)