荒部 好

『ココロとカラダに効くバレエ』

菘 あつこ/著
 Dance Cube の「アプローズ・ダンス!WEST」で、大阪を中心として関西のダンス公演をご紹介していただいている、すずな あつこ(著者名は菘 あつこ)さんが『ココロとカラダに効くバレエ』を上梓した。
 マット調のなかなか瀟酒な装丁で、ふんだんにバレリーナの写真を使ったヴィジュアルも美しい。巻頭には、アナスターシャとデニスのマトヴィエンコ夫妻の雰囲気のある舞台写真が掲載されていて、ページを開くココロに効いている。
 帯には「20代はもちろん、30代、40代、50代、60代でも始められる!」というコピーが踊っていて、まずはレッスン前に知っておくべきバレエ・エクササイズの効用から始まっている。太っていたり、体が固かったりという始める前の心配事、バレエ教室や先生の選び方、シューズやウエアの準備、髪型、トゥシューズまで、写真入りの解説が<チャプター1>である。
<チャプター2>はレッスン編。ワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業してリトアニア・バレエなどで踊ったユリア・レペットと、パリのグベ・ヨーロピアン・ダンスセンターでバレエを学んでいるオルウェン・マルケットのモデル写真を使って動きを分解し、ポジション、バー、センターのレッスンを解説している。
 さらに、<チャプター3、4、5>では、発表会を開くまでの具体的なプロセス、パリのオープンスタジオでレッスンするにはどうしたらいいか、代表的なバレエ作品の紹介、バレエ団の紹介などで構成されていて、関西のバレエ関係の情報も充実している。  
 いつも傍らに置いて、気が向いた時に手に取ってパラパラとページを捲って見るだけでも、気分が落ち着きそうな整った一冊である。
 



『ココロとカラダに効くバレエ』
菘 あつこ/著
西日本出版社/刊
本体1,570円 (本体価格1,500円)