夏にはいりましたね!

バレエもダンス公演もサマーホリデーですね。
マシュー・ボーンの『シンデレラ』ツアーもモスクワ公演が最後で終わりました。 マシューらしく、『シンデレラ』をロンドンの第二次世界大戦の時期に置き換えてのストーリーですが、ロンドン、UKツアー、アムステルダム、イタリア、モスクワと大成功で終わったみたいです。
写真は友人のミケイラが送ってくれました。ミケイラは、シンデレラの継母役でロンドン、アムステルダム公演だけ出演しました。同じ役のミカがクラス中に怪我をし、半年踊れなくなるというアクシデントがあり、急遽エタとマディーが参加しましたが、ミカの怪我も良くなってきているそうです。公演が始まったばかりで怪我をしたので、精神的にも辛かったでしょうね。
マシューの次回作は日本のお客様にもおなじみの『Nutcracker!』です。どうも今までのツアーよりイギリス国内での公演地が増えて、一番長いUKツアーになるそうです!

「シンデレラ」のバックステージから 撮影はミケイラ

「シンデレラ」のバックステージから 撮影はミケイラ

今までのマシューの作品に出演したことのあるダンサーたちで、シンデレラに出演していない人たちは、ブラット・ピッドの映画のエキストラをしています。
それも、ゾンビ役! 踊っているのか聞いたら、踊りはなく、でもフィジカル的にハードな引きつった動きで歩いたりなので、キャスティングの人がダンサーを選んだそうです。
実を言うと最近、私も知り合いのダンス関係の方から誘われて、エキストラをしました。普通に映画のエキストラと思っていましたが、ここはアメリカ、ハリウッド映画だった!と有名な役者さんたちを見て気づきました。
『Still I Rise』(題名が変わる可能性もあります。)という映画で、私立学校に数名だけ、くじで通る日のシーンの親をこの友人と両親役で演じました。初めての経験でしたが、同じシーンを25回ぐらい撮りました! 私と友人は面白くて、(自分たちの子供は落ちた演技をしましたが)主役の役者さんや他のエキストラの皆さんのパワーも凄く、私も何度か演技で泣きました。「へー、私、何度も泣けるんだ。」と自分でもビックリです。舞台の演技で涙ぐんだ時はありますが、1日に1、2回公演なので演技で出来ますが、それ以上、同じシーンを繰り返して出来るとは思いませんでした。

200人以上のエキストラがいましたが、メインのカメラマンがお昼の休憩に、私たちを探し出して、「君たちは凄かった。」とスタッフさんだけ食べられる食事を持って来てくれました。カットされても、このカメラマンからの一言で十分です! (まぁ、考えれば私もプロですものね。)
ピッツバーグでは、良く映画が撮られています。今は『バットマン』も撮っています。私の夫が次のシーンは、アメリカンフットボールの球場で撮るから、行ったことがないから行ってみたい。と言っていますが、この凄い日差しの中で、衣装で帽子がないとなったら、(最悪の場合は1日中、日光にあたることになります・・・)考えただけでも嫌なのですが、『バットマン』の撮影も見たいし・・・・。
エキストラの人たちは、演技を勉強している人から、学校の先生、家族で3時間ドライブしてエキストラをしに来る人などバラエティーに富んでいました。もちろん終わるのは夜中。この友人に聞くと、夜中に終わる方はラッキーな方だそうです。子供たちは早く終わったとしても10時、11時でした。ただ、始まりが朝の11時集合だったのは良かったです。衣装は、今回は指定されたのを自分の洋服の中から持って行き、もし衣装係りが気に入らなかったら、彼らが用意している衣装を渡していました。
ディレクタ−の「チェックアウト」が聞こえると皆喜びます。意味を聞くと「良いのが撮れた」という意味で、それをチェックして、本当に良かったらそのシーンの撮影は終わりです。 俳優さんたちも気さくに私たちに話しかけてきます。
ミケイラやシェルビーもゾンビ役でブラット・ピッドと同じシーンに出演したと言っていました。やはり、演技の勉強になるとシェルビーは言っていました。何事も経験ですね!

マシューの作品に一緒に出演していた男性、フィリップ・ウイリングハムも俳優として、メインの3人のうちの一人でインディペンデント映画に出演しています!『Cargo』という作品で、若いロシア人女性が人身売買でメキシコからニューヨークへ密入する時の悪名高いエジプト人ドライバーとのお話みたいです。是非、Facebookの『Cargo』ページをチェックして下さい!
https://www.facebook.com/cargomovie?sk=wall

8月は、ブロードウェイに行きます!そして、ダンス大学の教授との面接もあります! 良い報告が出来ます様に! 

皆さんも、健康に気をつけて素晴らしい夏を過ごしてくださいね。

 映画「CARGO」

映画「CARGO」

Philip Willingham

Philip Willingham

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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