オーチャードホールへブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』を観て来ました!

オーチャードホールに行くのは久しぶりでした。
勅使河原さんが振付けをされたオペラや、歌舞伎の『四谷怪談』を観て以来です。
そう、そう、2002年、ここでマシューの『ザ・カー・マン』に出演しました!
あの時はオーストリアの別のカンパニーで踊っていたので、マシューのカンパニーのリハーサルに参加出来ず、1週間で全部覚え、オーチャードホールの初日公演リハーサルで初めて全幕を観た有様でした!「あー、こんな感じの作品なんだ。」とワクワクして、本番は2年間演じているメンバーたちに飲み込まれないように、必死に舞台に立ったのを覚えています。
縦に長い客席で、良い席でもちょっと舞台が遠いと思ったのですが、『ドリームガールズ』のメンバーが立つと全然、そんなことは感じませんでした。
ロスでマシューたちとビヨンセの『ドリームガールズ』の映画のプレミアを観に行ったのは、ちょうど、『シザーハンズ』のアメリカ公演中でした。自分たちの公演が終わった後の、夜遅い時間のスタートで、特別なパンフレットも頂き、ドーム(半円)型のスクリーンでとっても興奮したのを覚えています。

今回の公演のセットは、映画を見ている感じでした。映像も上手に使われて、また、衣装も派手でそれを役者さん達が着こなしているので、迫力がありました。
出演者の体が大きいこと!!!!
彼らの足の太ももが私たち日本人女性のウエストと同じサイズ位だと思います!! そうなんですよね、外国はみんな大きいんです。ダンサーたちも一緒です。
ここのブロードウェイキャストの方たちはダイナミックな体で、マイクなしでも大丈夫でしょう、という声の張りで次から次へと有名な「ONE NIGHT ONLY」や「HEAVY」、「FAMILY」など歌います。久しぶりに、全編歌ばかりというミュージカルを観ました。
主人公は、黒人として白人の世界に入って行くのは大変だったと思います。でも、人は頂点に立つと周りが見えなくなるのですね・・・嫌なことでも言ってくれる、友人、家族は大切ですね。
そういえば、久しぶりに、紫綬勲章を受賞されたバレリーナの下村由理恵さんとお会いしました。(福岡のバレエ団の先輩です。)由理恵ちゃんも「何事も一生学べる。これで完璧と言うのはない。」とおっしゃっていましたが、『ドリームガールズ』でも、経験から学んでいるエフィーやディーナ、反対に見えなくなるカーティスなどドラマも面白いです。

ジミー役のChester Gregoryは素晴らしかったです!日本のおとなしいお客さんを見事に笑わせて、楽しませてくれました!!役が入っているというか、日頃もこういう感じの人なのかな。と思わせるほど、自然でした!
でもこれは自然ではなく、しっかり周りの空気を読みながら、客席との間のタイミングの取り方など(特に、日本人のお客さんは舞台の端にある、字幕を読んでいるので)、難しいことを凄いエネルギーで演じていました!あの動き、体が痛くならないのかな?

最後に、マシューの『スワンレイク』が青山劇場で始まります! どんなスワンたちに会えるのでしょうか。チャイコフスキーの音楽と、演技と踊りが一緒になる素晴らしい時をどうぞ満喫してください。

『スワンレイク』 イギリスのコメディアンと一緒に踊った時の写真

『スワンレイク』
イギリスのコメディアンと一緒に踊った時の写真

下村由理恵さんと

下村由理恵さんと

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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