芸術の秋、読者の皆様もお稽古、パフォーマンス、観劇とお忙しいと思います。

ニューヨークもハロウィンの飾りが目立ち、保護者の方はお子さんの衣装探しに忙しそうです。
私が教えているラグァーディア高校も、Hariyama Balletでも、生徒さんがハロウィンの衣装を着てレッスンを受けます。ラグァーディア高校は、その日は授業の意味がないほどのお祭り騒ぎです((+_+))
私も、かぼちゃを買ってきて、ナイフで顔を作りましたが、かなり危険でした・・・かぼちゃは硬いので、よっぽど切れるナイフで切らないと切れませんし、力を入れるとスパーッと切れそうで、怖かったです・・・。
お菓子を用意している家は、玄関先の電気をつけています。それが合図です。あるいは、ポーチで待っています。最近は、アレルギー対策などで、ナチュラルなお菓子を用意するところもありますが、たくさんの量を用意しないといけないので、スーパーでまとめ買いできる一口サイズに全部包まれている物が多いです。

さて、最近「どうしたら早く振りを覚えられるのか?」と聞かれます。私自身は、いつもとっても振り覚えが速いので、困ったことはありません。ただ、初めてコンテンポラリー・ダンスを習った時、カウントがないダンスがあり、これには苦労しました。
どうも、私はカウントで覚えていたみたいです。でも、コンテンポラリー・ダンスもバレエと同じで焦らず、じっくり向き合うと、体の使い方が分かりだし、そうするとカウントが分からなくても、体が覚えてくれます。

Photo:Mami Tomotani

もちろん、カウントが無くても、呼吸でなんと無くその作品の流れが出来てきます。
ミュージカルだと、歌詞で覚えますよね。バレエは、それぞれのパを覚えて、音楽で繋げて覚えることも出来ます。
また、バレエも有名なミュージカルもそうですが、何度も観ているとヴィジュアル的に覚えます。 私もヴィジュアルで覚えるのが得意なので、ビデオから覚えたり、鏡を利用して、鏡に映っている振りを覚えるのは好きです。
ただ、リハーサルでは、鏡がないところもあるので・・・。その時は、パニックにならないこと、そして、それぞれの動きを言葉にして覚えるのが私のやり方です。

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

今回、初めて5歳前後の子供クラスを受け持ちましたが、やはり覚えるのは大変です! 毎回、私が前で踊らないといけないのですが、私も良い年なので、でも若い助手の方をつけてもらうにはまだ小さいクラスだし・・・と思いついたのが、子供たちに、動きを言葉にして言って踊ってもらうこと。「ステップ、ステップ、アップ、ダウン」などです。一生懸命考えながら、言いながら踊りだします。1日1時間のうち、振りは時間をかけて丁寧に30分しますが、4回目ぐらいから覚えだし、「もっと!続きは?」と言い出すまでに! 私も同じ感覚で続けたら、なんと2分近い作品になりました!!

いろいろなやり方があります。書くのも最高に良いです。私は、怠け者なので書くのはしません。というか、自分が振付ける動きも、ビデオに撮って、構成とキーポイントをノートに書きます。本当は書きたいのですが、私は字が汚い上に、創作の時は忘れる前にと急いで書くので、後日自分で読んで全然解らないことが多く、ビデオにしました(笑)。
ただ、未だに書くことをしているのは、ディレクターからのアドバイスと変更などです。これは、書くとやはり聞いているだけより頭に入りますし、確認する時にとても便利です。あ、あと食材のお買い物も必ず書きます(#^.^#)
早く覚えるには、レッスン中に書いている時間はないので、やはりクラスの時にいつもの場所ではなく、違う列や一番前に行くのも覚えが早くなる稽古になります。また、コンテやジャズはゲスト講師や他の先生のクラスを時々受けるのもお勧めします。それぞれの先生のやり方があり、慣れていないパターンを踊るのは頭の体操にもなります。
皆さんもいろいろと挑戦してみてください。

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

来月は、初めてブロードウェイの新作『Allegiance』オープンニングに行きます。ドレスコードもあり、ワクワクしています! このミュージカルは、アメリカで初めて日本人として連続ドラマ『スタートレック』に出演されたジョージ武井さんの経験された、第2次世界大戦中の日系の方のお話です。そうなんです! 日本人のお話がブロードウェイ新作ですよ! 楽しみにしていてくださいね。

Photo:Mami Tomotani

インタビュー & コラム

tomotani.jpg

友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

ページの先頭へ戻る