明けましておめでとうございます!

皆様にとって2015年が健康で素敵な出会いがたくさんある年でありますように。

私は、イギリスでクリスマス&新年を迎えます。
マシュー・ボーンの『シザーハンズ』に後半の3ヶ月だけ出演するためです。
ニューヨークにいる間に来週のキャスト表がメールで送られて来ましたが、私は来週はリハーサルだからキャスト表は関係ないな。と思い見ていなかったのですが、出発前に見ると、なんと私の名前が土曜日からあるではないですか・・・!

エタとカンパニーに「信じられない!!!」とメールをし、マシューも私に会うなり「僕ではないよ。土曜日にキャストしたのは。エタが最初は金曜日にキャストしたのをそれは早すぎではないか。アメリカから着いたばかりなのに。と言って土曜日になったんだよ。」と・・・
エタに確認すると「マットの嘘つき」と言っていましたが、どちらにしても、私は4日だけのリハーサルで新しい役を習い、出演しました。
出演したことのある作品とはいえ、6、7年前の話で覚えていないし、4日間だけのリハーサルなんて20歳か21歳の時に『オペラ座の怪人』に初めて出た時に経験して以来です! まさか20数年後にこんな大変な経験をするとは思ってもいませんでした。人生何が起こるか解りませんね!

Photo:Mami Tomotani

1週間だけのリハーサルでも短いと思っていたのに、まさか4日間とは! ラッキーなことに、男性陣に怪我人が出て、昔一緒に出演していたアダムも戻ることになり、リハーサルを一緒にできて懐かしかったです。また、彼とこの作品では踊っていたので、不思議と体が覚えている箇所もあり助かりました。ただ、少し変更になっている振りやカウントは、二人でなかなか覚えられず大変でした。

2日目が終わった時、≪やっぱり年を取ったから脳も昔ほど早くないし、出来ないかも≫と思いました。4日目の、ステージでキャスト全員との通し稽古まではなんとかしましたが、マットが見ていても思い切り間違えたり、最後に習う予定の箇所は踊らずいましたが、まあ、信頼されているのか、あきれているのか「やっぱりもう少し待って、出演日を遅くしよう」とは言ってくれませんでした(汗)
リハの初日から舞台で全員のキャストの前で振りを習うのは嫌でしたね・・・。皆見ていたし、もちろん、知っているメンバーもいますが、やはり後から参加するときは皆の目が感じられます。それが好きだった若い頃とは違い、≪もう、どう思われてもいいや。キャスティングしたのはカンパニーだから、出来が悪くても私の責任ではない。この短期間ではこれだけが精一杯≫と開き直りましたが。

Photo:Mami Tomotani

私が参加するまで、同じ古株のサラとミカが出演していました。次の週から彼女たちは出演しないので、なんとなくカンパニーが私を急がせて、昔のメンバー全員が一緒に出られる様にしたのは感じていましたが、やっぱり良かったです! お互いの演技のやり取り、相手がどう来るか聞いて(言葉ではないので、見てかな)受け答えするのは面白かったです!!
マットからも「良くやっている。」と全然心配していない感じでした。

そして・・・I think I did good job.
エタが演じているペグ役(エドワードを街に連れて行き、エドワードが恋する女の子のお母さん)、演じたことはありますが、これから新たに習うので緊張していますが、楽しもうと思います。
もう一人の日本人ダンサーのまりちゃんもとても頑張っています!ペグではない時は彼女のお母さん役もするので、二人で楽しんでいます!

ところで、エドワード役のドミニクはもちろんユーモアがあり作品を引っ張っていますが、新たにキャティングされたミュージカル『ビリー・エリオット』で主役の男の子をしていた、リーアムもとても良いです。イギリスに来ることがあれば観に来てくださいね。1月からイギリスツアーが3月半ばまであります。

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

最後にブロードウェイのミュージカルプログラム「ブロードウェイ・エクスペリエンス」の6日間コースが大阪で開催されますが、まだ申し込みが出来ます。2015年は、宮城、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、滋賀、福井、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、徳島、福岡、鹿児島から参加お申し込みが来ています!!
詳しくはホームページをご覧下さい。大阪でお会い出来るのを楽しみにしています。
http://thebroadwayexperience.com/home-japan/

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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