芸術の秋、私は日本で"ブロードウェイエクスペリエンス"(TBE)のワークショップツアーを行い、全国を周りました!

たくさんの方のご協力のおかげで大成功に終わりホッとしています。
開催者の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。出会い、再会に感謝しております。
やはり、教えもキャッチボールが必要で、情熱を持った生徒さんたちのエネルギーに私たちも影響され、計画した以外の振りや構成をしたりと、今回もとても面白い経験をしました。ニューヨークの生徒たちは「日本はどうだった? やっぱり日本人の生徒の方が上手でしょ?」と可愛らしい質問もしてきましたよ。(笑)

今回は、ミュージカルダンスをバレエの生徒さんたちが受講されたところも多かったのですが、「醜い姿もミュージカルでは美しいし、面白い。」とクラッシク・バレエ特有の安全なバランスや姿ではなく、体でどこまで違う表現を出来るか挑戦してもらいました。
世界では、クラシックだけを上演しているプロのバレエ団は少なくなり、コンテンポラリー作品、あるいはバレエ作品でも、アクロバットやジャズ系の振りも挿入したりと、バレエダンサーも何でも出来ないといけません。また、バレエ以外のダンスも出来た方が仕事を取ることが出来ます。 お客様は、好みのバレエ団のメンバーが同じ作品ばかりではなく、違う作品を踊り、演じているのも観たい、と思われているからでしょうね。

Photo:Mami Tomotani

TBEワークショップを開催してくださったバレエの先生方も、「子供たちがバレエのレッスンで固まっているから、今回の経験はとても良かった。やはりノビノビと楽しそうに表現し、違うダンスにも挑戦していると体も考え方も柔軟になり、バレエにも良いと思う。今後も少しバレエ以外のダンスのクラスを取り入れたい。」と喜んでいらっしゃいました。
私も受講生たちに、ミュージカルの振りは思いっきり上半身を前に倒したり、サイドに倒したりする時も結局は芯があって、そのポイントを小さくすればするほど、自由に動くけど、芯があって他の体の部分をフリーにするのは難しく、さらに強い芯が必要なので、バレエは大切です。頑張ってね。と言っています。
また、ミュージカルでもコンテンポラリーでも、つま先もきちんとポイントするのは、パラレルポジションでも同じで、やはりバレエのテクニックは必要です。

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

東北の被災地にて

東北の被災地にて

さて、話は変わりますが、このTBEツアーで仙台にも行きました。
仙台の受講生の皆さんはとっても元気な明るいエネルギーを持ち、たくさん学びたい、という気持ちがこちらにも伝わって来ました。
ワークショップ後、震災の跡地にも連れて行ってもらいました。
広大な土地が今現在でも何もなく、もう使われていない学校の時計が地震のあった時間のままでストップしていて、津波に流されていない家が数件ありましたが、被害があったままのゴーストタウンみたいで、それこそタイムスリップした感じでした。

記念館で映像も見ましたが、目が釘付けになり何とも言えませんでしたが、とにかく、皆さん頑張っているので、こうやって訪れる事が「私達もいつも皆さんのことを思っています。忘れていません。」という励みになるのではと思い、行って良かったと思いました。
TBEでも毎年クリスマスにわずかですが、チャコットの震災基金のWEBページから寄付を続けています。下記がそのアドレスです。
http://www.chacott-jp.com/j/company/release/2011/03_12920.html

TBEで全国を周り、TBE大阪やニューヨークに参加した子供たちが、それぞれのスタジオや学校でまた成長しているのを見られたのも大きな収穫でした。それぞれの先生方ともお話が出来、私たちが年に1回大阪やニューヨークで出来ること、また講師としての共通の気持ちを確認し合えたのも良かったです。

来年の大阪の募集が始まりました!
ダンスはもちろん、歌が出来ない方は、コーラス中心のクラスなど、科目別に受講者にあったレベル分けをし、演技もブロードウェイの講師から学べます。お世話係の方が一緒に滞在するホステル付きです。全国の舞台に情熱を持っている同じ年齢の仲間と刺激し合える年に一度のプログラムです。
詳しくは下記のホームページからどうぞ。
http://thebroadwayexperience.com/home-japan/

芸術の秋、ダンス公演、お芝居、ミュージカル、コンサートなど生の舞台をたくさん観に行ってくださいね!

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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