第2回TBE大阪が無事に大成功で終わりました!!

参加者の中には、2回目の方初参加の方など、南は鹿児島から北は新潟からと、ホステルに滞在し、6日間朝〜夕方までびっしり、ミュージカル(演技、歌、ダンス、シアターダンスなど)を習いました。もちろん大阪近辺で家から通いだった方たちもがんばっていました!

11歳〜14歳までのレベル1は、初日のヴォイスクラスでグループに別れて、人前で歌いました。声を出す前に、表現するエネルギーがなく、後でお世話係の方に聞くと、「そうか、人前で歌う時もあるのだ。」と言う声があったと聞いたので、次の日の朝に「何をしに来たのか。プロになるには、自分をアピールして積極的にいかないと、何も得られないよ。受け身にならないように。」と喝を入れました。もちろん、レベル1の初日の最後のクラスはベンで、「もっと、もっと!」と日本語でしごかれていました。その様子が、毎日新聞に掲載されたのでご覧ください。

Photo:Mami Tomotani

さらに良い経験をしてもらうために、 毎クラス終了ごとに講師陣だけのミーティングを行いました。生徒たちの様子や、レッスンをどう受け止めているか、どうした方がさらに良くなるかなどの確認です。 15歳以上のレベル2は、もっと真剣でハングリーなのが最初から出ています。実際にオーディションを受けている年齢の子たちがいるからだと思います。やはり、歌が上手、ダンスが上手だけではなく、理解出来る年齢というのもあります。またレベル2は大人の役も挑戦出来る、作品も理解でき、講師陣の言っている意味も分かる。と言うことから模擬オーディションも受けてもらいました。

photo/Natsumi Tokuyama

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ミュージカルはその時代の問題(政治、性問題、差別、ドラッグ、恋愛)などかなりテレビでは言えないことを皮肉ったり、面白くして舞台になっているので、表現しようと思ったら、時代や世の中、その国のことなどいろいろと調べて勉強しないといけません。(日本語訳は日本の国民性に合わせていると思うので、どうか分かりませんが)
レベル2は、模擬オーディションのための歌で役作りする稽古です。講師から「まずは、素の状態になって」「もっと心を開ける様に。見かけではなく、心から湧きあがるイマジネーションを」など、いろいろと役作りのアドバイスが出たのですが、生徒たちは、一番苦しい所をつかれたのか、 悩んでいる所をつかれたのか、何人か涙ぐんだ子たちがいました。その様子を見ていてまるで『コーラスライン』の舞台そのものだな、と思いました。

photo/Natsumi Tokuyama

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レベル1は、それぞれの分野で得意な子を中心に進めたのですが、ダンスでは、講師が振りをつけている間に「ぼーっと見ないで、自分の振りを稽古する。時間内で出来るようにする」などスピードも学んでもらいました。
英語の台詞は、レベル1の子たちもかなり頑張っていました! まだ、英語を習っていない子たちも必死に、挑戦して英語の台詞を話しました。若いので、発音が良くなるのも早いです! 英語での歌にも挑戦し、これは、将来、絶対何かの役に立つと思います。
演技の先生からは、いろいろなテクニックがあるけど、これはその一つと言われて学んでいました。ここでは詳しく書きませんね。どうぞTBEを受けに来てください。この年齢から演技のクラスを受けられるのは、本当に良いことだと思います。
体を動かすことは、いろいろなテクニックやピラティス、ヨガなど学んで、かなり進んでいますが、アメリカは演技もかなり進歩しています。TBE代表のベンが、「日本のレベルはダンスも歌もかなり高いけど、私は言葉が分からないけど日本は演技がまだ古いよね。」と言っていました。私も、TBEのクラスを見ながら、ゲームやきちんとした表現のテクニックとして、いろいろな可能性を引き出されているのを見て、自分も若い時に受けたかったな。とつくづく思いました。

今回は、劇団四季『ライオンキング』のワークショップもTBEの受講者のために、今まで取り扱ったことがない難しいシーンのダンスと歌を指導してもらいました。みんな「振り移しが速くて、全部憶えられなくて悔しかった!」と言っていました。舞台上で、音響、照明さんまで一緒に、本番に立たないと経験出来ないワークショップに子供たちは興奮気味でした。子供たちの前でずっと踊ってくださったダンサーのみなさん、本当に大変だったと思います。有難うございました。ダンスキャプテンの方もかなり厳しく、素晴らしいリードをしてくださいました。自分の劇団四季時代を思い出しました。(笑)(はい、私も厳しいダンスキャプテンに育てられ、自分も厳しいダンスキャプテンでした。)

photo/Natsumi Tokuyama

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第1回目の昨年の後、いろいろと考えることがベンと私にあり、2回目の今年は、もっと日本人の生徒さんに必要なことを中心にして大成功でしたが、まだまだ思うことがあり、二人で、いろいろと話しています。3回目の来年に向かってもうミーティングです!
受講生の保護者の方々、また快く送り出してくださっている先生方、リーフレットなどをスタジオに貼ってくださっているみなさまに心から感謝しています。
将来、このTBEに参加した子たちが、オーディションで顔を合わせ、プロになって一緒に働くことになり「あのTBEで一緒だったね!」と言う日も近いと思います! 
最後になりますが、ニューヨークコースも受講生を募集しています!こちらは、ニューヨークでスタジオパフォーマンスも経験出来ます!! もちろん、ブロードウェイミュージカル観劇、スターの公演など盛りだくさんです。
前回も日本人の生徒さんが参加してアメリカやイタリアの生徒さんたちと一緒に頑張っていました。締め切りは5月末です。詳しくは、ホームページをご覧ください。
http://thebroadwayexperience.com/osaka-japan/

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インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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