さて、日本人参加者5名のうち2名が『モダンミリー』に...

さて、日本人参加者5名のうち2名が『モダンミリー』に、3名が『フェーム』のクラス・パフォーマンスに出演することになり、そのリハーサルがTBEの第2週目にありました。このパフォーマンスは、みんなが一致団結して一生懸命作品を創ります。

演技が得意な子、歌が得意な子、踊りが得意な子がいますが、『モダンミリー』チームは、年齢も上の子が多く、タップにも挑戦しました。鹿児島からの喜元和ちゃんも難しいコーラスを覚え、英語でしっかり台詞も話し、外国の女の子たちに負けないぐらい、大人のダンスを披露しました。古垣未来ちゃんは、オーディションで主役のミリー役の4人のうちの1人になり、(4人でそれぞれのシーンを分けました。)リフト、ソロの歌と輝いていました。

『フェーム』チームは、佐賀から参加の松下由季ちゃんが、日本人の中で一番英語の台詞の発音が良いということで、台詞の多い役タイリー(タイロンを女の子のキャラクターにしました)、ちびソロもブロードウェイらしく、リハーサルの途中で、全員に歌わせ、「由季に決まり」とポンとその場でもらいました! 三重から参加の平田瑞希ちゃんも演技は初挑戦ですが、音楽稽古シーンの一人グッディー役で、しっかり英語で話しました。ダンスもただかっこ良く踊るのではなく、物語を伝えるための意味のある踊りを演技で頑張って挑戦しました。一番若い参加者福岡の加藤文華ちゃんは、華のある役アイリスで、バレエシーン、ダンスシーンで存在をしっかりアピールしました。その上コーラスも一生懸命、英語で挑戦しました!

Photo by Barbara Engel

Photo by Barbara Engel

参加者5人ともミュージカルの本場ブロードウェイでクラス・パフォーマンスを2回経験し、生バンドで小道具付き、それも全部英語の世界で本当に素晴らしい経験をしたと思います!
私も2週目は、『フェーム』チームのアシスタントをしました。それは、
(1)物語を伝えるために自分たちが集中する場面や
(2)反対にセリフがなくても思いっきりその場の役で自分のアイデアでできる場面
(3)ダンスのシーンはもちろん、歌のある場合は、呼吸を整える事ができる振りを。
(4)舞台上での移動や、小道具の管理などを教え、日本人の子供たちには、ドレスリハーサルで、使われる英語「暗転、はける、上手、下手」などの舞台用語も教えました。

2回目の公演では、ジュリアードに受かって、TBEに参加していた生徒が急病になり、急遽この生徒なしのリハーサルを本番30分前にし、これこそ、ブロードウェイという経験をしました。
みんな助け合い、素晴らしい舞台になり、2週目のTBEはあっという間でした。

今年の講演をしてくださったゲストは、スーザン・ストローマン演出、振付の『コンタクト』でトニー賞のミュージカル助演女優賞を取ったカレン・ジエンバ(ブルードレスの役)でした。そして、ブロードウェイで1番大きなキャステイング会社(舞台、映画など)の方もいらして、お二人とも別々に講演会がありましたが、そろって「オーディションは、役にあった人が受かるので、落ちてもあなたが力量不足とは思わず、また、成功している人の真似をするのではなく、自分を出すこと。」とおっしゃっていました。また、どんな人でも尊敬した態度を取ること。

後は、キャステイングのオーディションがある時に必ず連絡を取るアメリカのシアター大学のリストも、TBEの子供たちにメールでベンを通して希望者には送ってくださいました。TBEの凄さですよね!

さて、いよいよこの「ブロードウェイ・エクスペリエンス(TBE)」が来年の春4月1日〜6日まで大阪にやって来ます!
参加者募集も始まりました!詳しくは、下記のホームページをご覧になって下さい。
この機会を使って、ブロードウェイ式を経験して下さい。また、バレエだけで無く、いろいろな踊りを挑戦して見たいというお子さんにも、入門としてとても良いと思います。
日頃、教わっている先生からの注意が、他のダンス、または演技や歌の稽古で、別の先生からも言われ、自覚し、修正するきっかけになるかもしれません。
宿泊希望の方は宿泊先も用意し、最後の日は保護者の方、先生方も見学出来ます。
締め切りは、今年の12月1日です! 詳しくは、ホームページをご覧下さい。
http://www.facebook.com/TBE.Japan

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

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インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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