ダイアリー ~ダンサー日記~

友谷真実さん [ プロフィール ]

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。

http://ameblo.jp/mami-tomotani/

From U.S.A 友谷真実

ピッツバーグ、ニューヨークに雪が降り、例年より遅く本格的な冬に入りました。

ピッツバーグは、車で移動するので普通の靴を履いていますが、ニューヨークは、人、車、街の熱気で雪が溶けて、水たまりがたくさんあり、歩くと膝から下は濡れてしまうのでオシャレな長靴を履いています。

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今年、初めての舞台を見ました。とても近代的な劇場「August Willson Center」で、ピッツバーグ・シンフォニーオーケストラとこの劇場の「DANCE ENSEMBLE」のトリビューです。
広いロビーに早く着くと、生ジャズバンドが演奏していました。私も友人もワインを片手にこの演奏を楽しみました。劇場に行って、観る演目の前にアートや音楽があるのは素敵ですよね。メインの演目の邪魔をしていませんし、劇場を散策ではないですけど、 お客は 待ち時間を楽しめます。ちなみに、開演15分前にこのジャズは終了しました。
1幕からオーケストラとダンスのコラボを観られるのかと思っていましたが、最初は、オーケストラだけでした。でもこれがとても良く、音楽を楽しめました。
ダンス公演でオーケストラを使うのは、かなり大きなカンパニーでないとしません。あるいは20人弱のオーケストラでシンセサイザーに他の楽器の音を入れて公演があったり、録音されたC.D(テープなど)で行われるのが普通になってきているので、私も久しぶりに60人以上のフルオーケストラの音を楽しませてもらいました。
さて、これはアフリカ文化を祝うコンサートなので、黒人フォークシンフォニーの指揮者、教育者でもあったWilliam L. Dawsonの作曲で、奴隷としてアメリカに入った黒人たちの苦しみ、希望などをアフリカ文化の音楽と融合した素晴らしい35分間の演奏でした。

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2幕は、このオーケストラの前にリノリュームの4枚分が(4枚目はステージにそってカーブがかかっています)、ダンサーたちに与えられたステージで、上手から下手へ、その反対に使ったりと、ソロダンサーたちが音楽と一緒に踊りました。アメリカのモダンダンスという感じで、ソロダンサーたちも個性が違うので音楽と振りが合って観ていて面白かったです。やはり、踊りがあるとどうしてもダンサーを観て、オーケストラは見ないので最初にオーケストラだけのコンサートをしたのは正解でした。
オーケストラの演奏者のアクシデントを見たのは初めてでした!
体操選手の様に立派な筋肉(特に太もも)を持ったダンサーが上手にスタンバイし、それを指揮者が確認した後、演奏者の一人が何か指揮者に伝えていました。(どうも、一人、前曲に演奏しなくて良いので、ステージから離れ、戻って来てなかったみたいです!?)一人の演奏者が袖に行き、困った顔をして戻って来た後に、女性が出て来ました。それまで、約3分はあったと思います。上手のダンサーは1、2度指揮者を見ただけで、ずっとポーズをして待っていました! そして、この出忘れた女性のハープのソロで音楽がスタートしたので、思わず笑ってしまいました。出だしで良かったですよね、スタンバイしていないのを気づいてもらえたから。もし曲の途中のソロだと、いないことも解らず、音が突然なくなる可能性もあったので。
最後に主席の演奏者たち(ソロ演奏)が指揮者から促されてその場で立って、お辞儀をしていましたが、ハープの女性は「ごめんなさい。私には、拍手はいりません。」という様な手振りで立ちませんでした。
多分、その夜ずっと後悔して反省されているでしょうね・・・私も人間なので、振りを忘れたり、舞台には居ましたが、3つの役をしていると、その日の役の出番を忘れたり、反対に踊らなくて良いのに、踊り出したりと・・・色々とミスをしています。もちろん、お客様に解らない様に、私もごまかし、相手役の方も一人で踊ったり、出番ではないのに踊りだそうとする私の衣装をつかんで、止めたりと、皆様のおかげで大きな問題にはなりませんでしたが、このハープの女性の気持ちは良く解ります。
ちなみに、この体操選手みたいなダンサーは、見事にアダージオをしかもルルベでのアダージオを立派に踊られました。
残念なのは、最後のダンスをダンサー全員でバレエの振りを踊ったことです。このダンサーたちはあくまでもバレエダンサーではないので、全部バレエの振りを踊っているのを見ると、見ていて「この振りを踊らないといけないダンサーたちがかわいそう。」と思い、楽しめませんでした。プロなので、バランスを崩すとアラベスクのポーズで足をおろしていましたが、かなり無理がありました。最後だけに残念です。でも、一緒に観にいった友人は、(バレエを趣味で習っている)そこまで思わず、「エ?あの人たちバレエダンサーではないの?」と言っていたので、多分お客さんたちには、あれで良かったのでしょうね。

さて、最後になりますがTBE(ブロードウェイ・エクスペリエンス)が日本でワークショップをします。受講者を募集されている所だけ、お知らせさせて頂きます。 皆様の近くのスタジオ開催があるかもしれません、下記のTBEのホームーページの「日本語」をクリックしご確認下さい。 皆様との出会いを楽しみにしています!
http://www.tbenyc.com/tbenyc/WELCOME.html
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[2012.02.10]