アメリカに行きました!

アメリカに行きました!
それもいつものニューヨークではなく、「カントリーロード」の音楽で有名なウエスト・バージニアに!
私が滞在した1ヶ月は雪が降ったりしましたが、それでも春の兆しが見えだしていました。

さて、「ブルーグラス」(Bluegrass)をご存知ですか?
この音楽はバンジョ(Banjo)、マンダリン(Mandolin)、バス(Bass)、ギター、フィードル(Fiddle)というバイオリンで演奏されます。歌がある時もあります。この音楽は主にアイルランドから来た白人の音楽です。
ブルースはアフリカから奴隷として来た黒人がお互いに話をしてはいけなかったので、音楽を使いながら励まし合ったことから出来た黒人の音楽です。これに対してブルーグラスは白人が不満や問題を歌にして発散して踊って楽しむことから出来ました。
音楽はとても早く、6〜8分の音楽をブルーグラスだと30秒で演奏すると言われているぐらい早いです! 私が聞きに行ったバンドもあまりの早さに楽器のストリングスが切れるアクシデントがありました。(笑)

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

Photo:Mami Tomotani

この音楽にあわせてみんな踊りだすのですが、アイリッシュダンスのようにフットワークを音楽に合わせて、一見タップにも見えるように踊っていました。
このダンスは「クロギング」(Clogging)と呼ぶそうです。まず、音楽がはやし立てるように始まるのでみんなじっとはしていられません! 私もすぐにリズムを体で刻んでいました。下半身はとても早い動きをするのですが、男性はスムースに女性の手を取ってリードしていました。上半身だけを見ているとフォークダンスのような感じです。
都会にあるクラブだと、若い人しか行きませんが、このブルーグラスの夜は若い人から白髪の年配の人たちまで、みんなジーンズを来て楽しそうに踊っていました。年齢に関係なく、格好も気にせず、踊れて音楽を楽しむことができるのは、交流の場にはもってこいと思いました。年を取った人が、踊りたいけど、クラブは音楽などついていけないし、社交ダンスはステップを知らないしという場合はもってこいですよ。まー、読者のみなさんはもっと先のことでしょうが。(笑)
ブルーグラスに興味のある方は下記のアドレスから音楽を聞いてみてください。私が聞きに行ったバンドです。
The Hillbilly Gypsies.
http://www.thehillbillygypsies.com/
Larry Keel & Natural Bridge
http://www.larrykeel.com/

さて最後に私のニュースです。
イギリスのロイヤルアルバートホールであるミュージカル『The King and I』(王様と私)に出演することが決まりました。今は就労ビザのことをプロダクション側がしてくれている段階で、無事に取れたらイギリスにリハーサルのために戻ります。
久しぶりにミュージカル出演、それもイギリスでは初めてミュージカル出演です! また、マシューのカンパニーではないのでいろいろと新しい経験ができ、新しい出会いもあるでしょう。イギリスで活躍しているアジア人ダンサーたちとも一緒に仕事ができるのが楽しみでもあります。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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