怪我をしました!

ジャンプしながらパートナーの左側から右側へ移動する時に右腕を回すのですが、腕と肩と首が別々のタイミングに動いたみたいでむち打ちのようになってしまいました。
でも、ちょっとした寝違いのような感じだったのでそのまま舞台を続けていましたが、2幕後半に相手のキューピット役の男性に「右に首が回りにくくなっているよ」と言われてしまいました。
終演後にフィジオのエヴァに見てもらいましたが、あまり良い状態でないと言われ、さらに次の日には首が回らなくなり舞台を休んでしまいました。
以前に『Highland Fring』の時に首に大きな怪我をしたのですが、その影響もあって今回、首のディスクに変化が起きて神経まできたみたいです。
頭痛がし、右腕の肘から頭までしびれる感じがしました。

毎日、フィジオのエヴァに見てもらい1週間後に復帰しましたが、ミセスドロスを演じる時はまだ良いのですが、キューピットをやると必ず次の日にとても首が痛く、頭痛から二日酔いのような感じになるので、最後のロンドン公演の1週間を休むことになりました。

実を言うと、リコリッシュ役の女性も肘に怪我をして、10週間休むことになったので、ミカ一人だと大変ということになり、週に1回ケリーがリコリッシュをしていました。
そして、エタからMamiも再来週から週に1回リコリッシュをしてくれる? と言われていました。

フィジオのエヴァとダンサーのアシュリーと

フィジオのエヴァとダンサーのアシュリーと

私はこれにはあまり乗り気ではありませんでした、というのも5人ぐらいの女性が一つの役しかしていなく、私がリコリッシュをすると3役することになって負担が多くなるのと、一役しかしていない新しいダンサーたちにチャンスをあげたほうが良いと思っていたからです。
もちろん、そんなことを私が言うことではないので、「分かった。リコリッシュをやれるように見ておくね。」とだけ言いました。
しかしエタと私の仲、私が乗り気ではいないのを感じたと思います。そこでエタはマシューにたくさんの案をだしたそうです。結果はノイというカンパニーで以前仕事をしたことがある女性に10週間、リコリッシュのオファーをしました。私にとってはとても助かりました。首の調子が良くないので無理でしたし、もし私が病気などすると今度は3役に影響がいくので、女性ダンサーを一人追加してもらってホッとしています。

男性ダンサーにも同じことが起こりました。ニッカボッカの男性が怪我をしたので、ここもカンパニーで仕事のした事があるロスに何週間か出てもらうことになりました。
このようなことは初めてです。しかし新しいダンサーではなく、カンパニーでの経験がある古いダンサーたちに声がかかるのは私たちにとってもとてもうれしいことです。

フィジオのエヴァは、「今回はやはり3週間という短い期間のリハーサルで無理したのよね。」と言っています。怪我をした当の本人としてはどうしようもなく、とにかく休むことを心がけています。でも休むことが一番難しいですよね。カンパニーの一員として顔を出しておこうと、リハーサルなどを見るのですが、脳が音楽に反応して座っていても、どうしても体が動いてしまいます。

エヴァの部屋で

エヴァの部屋で

そこで、私はもう顔を出さないことにしました。リコッリシュ役の女性もコンピュータのコースを取って、家にいます。これが一番休めます。やはり劇場に来ると色々と気になるし、働いているダンサーたちのエネルギーと一緒に頑張ってしまうので、ずっと緊張が続いている感じになります。

今は早く良くなって再来週のツアーから参加出来るように休んでいます。

ところで、首を痛めて思いますが頭って重いですね。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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