やっとアメリカからロンドンに戻って来ました!

昨年の11月以来です。やっぱりBritish Englishの方が私には解りやすいです。

アメリカ公演もいろいろありましたが、ロス公演では、ジョニーデップが家族で観に来てくれ楽屋に私たちを訪ねてくれたことも思い出ですね。彼はとても気さくで、一人一人の目を見て握手をしてくれました。作品を楽しんでくれたみたいです。
正直に言うとアメリカツアーはとても楽しかったので、ケリーとシェルビーと3人でイギリスに帰りたくないね。と思わず話しました。(笑)

ロンドンに着いて1日休みの後に『THE CAR MAN』のリハーサルが始まりました。『SWAN LAKE』からも3人のダンサーがオーストラリア公演から帰って来て同じように参加しました。みんな時差ぼけと戦うのに必死です。私も1時間半しか睡眠がとれなくリハーサルに集中できないので、最初の1週間は安定剤を飲んで対応をしました。みんなも眠れない時はハーブの安定剤を飲んでいたそうです。

リハーサルは珍しく最初のシーンから始まりました。マシューのカンパニーでは初日のリハーサルはビックナンバーのシーンから始まるのですが、ほとんどのメンバーがアメリカやオーストラリアから帰ってきたばかりなので、『カーマン』のビックナンバーの一つ、「ジュークボックス」シーンは二日目から始まりました。
2週目はリハーサルの合間に恒例の自分たちで考えたキャラクターの内容、どこ出身で年はいくつで、誰とどんな関係か。最初のシーンから最後のシーンまででどう自分自身(役)が変化するかなどを発表し合います。
これはとても大切な作業で、フリー(振りつけられてなく、ただ立っている場面や踊りの合間)の場面での演技にとても役に立ちます。ただ体を動かして踊るだけではなくもっと踊りに深みが出て来ます。

あと、マシューはたくさんの役作りのためのビデオ、DVDを貸し出していて、「今のうちに見てほしい。もし、これらの映画を見なかったら船に乗り遅れた事になる。」と言っていました。 今回はリハーサルのスタジオにセットが組まれているので、とてもやりやすいです。

衣装はビンテージなので、同じ衣装をセカンドキャストの人達に用意できません。このダンサーはこのビンテージの衣装を着るというルールです。 50'sのビンテージの衣装はとても素敵です。

1幕は裸足ですが、2幕で履くシューズは踊りやすいシューズ(メーカー)をそれぞれ申請しました。これは普段マシューのカンパニー(レズのデザイン)ではあり得ない事です。なるべくリアリティーを保ちたいのでいつも私たちはダンスシューズではなく普通のシューズを履いて踊ります。時には衣装も普通のジーンズやジャケットを着て踊らないといけません。

今はどんなヘアースタイル、カツラをつけるのかが楽しみです!

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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