ダンサーにとって毎日必要な事

 さて、私達ダンサーにとって毎日必要な事はレッスンです。 受けるレッスンの種類はダンサーの方達によりますが、私はバレエとコンテンポラリーのレッスンを受けています。 初めてロンドンに行ったときは、有名なオープンクラス「パイナップル」に受けに行きました。
そこはミュージカルのリハーサルなどもあり、私も『シカゴ』や『ライオンキング』の稽古を外から見たことがあります。また、堀内元さんやミハイル・バリシニコフなど、アメリカの有名なダンサー達もロンドン滞在中に受けに来ています。クラスはピアノ演奏でレッスンの種類もたくさんあり、シャワー室もあるのでとても便利です。
もちろん、スタジオやシャワールームにも貴重品を持って行くのは普通です。イギリス人の友人は靴やズボンを盗まれていました。気をつけてくださいね。

 私達コンテンポラリーダンサー達が好きなのは、雰囲気がよいもう一つのオープンクラス「ダンスワークス」です。私や今回来日しているシェルビー、6月に来日するブリンダなどはここでマシュー・ボーンのオーデイションを受けました。どちらも1レッスン6ポンド前後で(約1200円)リーズナブルです。
マシューのリハーサルが始まるとカンパニークラスがありますが、それまではみんなこのオープンクラスに来るので、ロンドンに行ったらみんなに会うためにも1番に行くところです。
オーデイション情報や歌のクラス、マッサージなどのいろんな情報もボードに貼ってあって便利です。

コンテンポラリーのクラスは「THE PLACE」が有名で、マシューのカンパニーメンバーもよくここで教えています。ただ朝9時からという時間です。(これが大きな問題なのは私だけでしょうが・・・。)スチューデントカードを持っていたらレッスン料金は安くなります。
後はグリニッチにあるオープンクラスです。ここのクラスはとてもおもしろいです。週変わりで先生が違いますが大きな体育館みたいなところでのびのびと踊れます。時間も10時半からと丁度よいです。可愛いカフェもたくさんありレッスン後も楽しめます。

オープンクラスでも毎回同じクラスを受けていると先生が覚えてくれ、カンパニーや他の国のダイレクターがダンサーを募集している時など情報や推薦をくれます。

ビックリしたオープンクラスは、オランダですね。 古い教会がスタジオなのでとても雰囲気は良いです。後は場所柄いろんなヨーロッパの先生達が教えに来ているのでクラスも面白いです。イギリスはやはりイギリスにいる先生だけですが、オランダはドイツやスペインなどからも先生が1、2週間単位で来ています。 驚くのは更衣室です。男女一緒です。これはまだしもなんとシャワールームも男女一緒です!これにはイギリスのダンサー達もびっくりしていました。

「THE PLACE」やアムステルダムには、ダンサー達に世界のオープンクラスやカンパニーのアドレスなどを教えてくれる事務所があります。
みなさんも海外旅行に行かれるときはいろいろな情報を集めて、自分に合うレッスン場を探し、トライしてみましょう!。

インタビュー & コラム

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友谷 真実 Mami Tomotani

マーサ・グラハム・サマースクール、劇団四季研究所、川副バレエスクールでダンスを学ぶ。
★主な出演作品:
ニュー・アドべンチュアーズ『くるみ割り人形』(クララ、キューピット役ほか)、『白鳥の湖』、『カーマン』、『エドワード・シザーハンズ』(ペグ 役ほか)、『Highland Fling』(愛と幻想のシルフィード)、州立バレエ・リンツにてロバート・プール、オルガ・コボス、ピーター・ミカなどの作品(オース トリア)、 アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都)、ベノルト・マンブレイの振付作;スイセイ・ミュージカル『フェーム』、『ピアニスト』; 劇団四季『キャッツ』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『アスペクツ・オブ・ラブ』、『ウエストサイド物語』、『オペラ座の怪人』、『ハン ス』、『オンディーヌ』など
★TV/映画:『くるみ割り人形』(BBC)他。
★振付作品:『just feel it?以・真・伝・心』個人のプロローグ(02年);アルティ・ブヨウ・フェスティバル(98年)、他。
http://ameblo.jp/mami-tomotani/

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