暑い日本に帰ってきました。
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この日記が更新されるころに一度ベルリンに戻ります。
日本のバレエ界、夏は大忙しです。
ベルリンは7月、8月中旬までシーズンオフです、、、では夏休みの話題から。
7月8日
ロサンゼルスで本番。
ホセ・カレーニョさんと黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥを踊る機会がありました。
ホセさんは素晴らしい方で、本当にいろいろなことを学びました。
バレエは、やはりテクニックだけではないと言うことを、改めて再確認。
数分のどんな状況でも、その中にストーリーを持たせることが大切だと思いました。
このような機会が持てて本当に感謝です。
Photo:(C)Emi Hariyama
7月中旬
アメリカのバレエ学校のサマー講習会の教師を務めました。その他、日本でも妹のスタジオを少しお手伝いしています。
アメリカではサマーインテンシブ(夏の講習会)がとても盛んで、ほとんどのバレエ学校で行われています。
今年講習会をさせていただいた学校は、去年も行った学校ですが、1年で生徒たちが本当に成長していてびっくりしました。
日本、アメリカ、ロシア、そしてベルリンのバレエ学校(もしくはスタジオ)を見ているとその国で、メソードの違いがはっきり見えてとても勉強になります。
どこのバレエ学校も素晴らしい点があり、その部分を伸ばしながら一人一人の芸術性やテクニックをどう引き出してあげる事ができるか、自分にとっても勉強になります。
ラグナのバレエ学校付近
Photo:(C)Emi Hariyama
どこのバレエ学校も素晴らしい点があり、その部分を伸ばしながら一人一人の芸術性やテクニックをどう引き出してあげる事ができるか、自分にとっても勉強になります。
さて、7月から8月にかけてベルリン国立バレエ団のダンサーたちも数名日本に来ていました。
東京では、世界バレエフェスティバル開催。
ウラジーミル・マラーホフ監督とヤナ・サレンコが出演しています。ヤナの旦那様マリアン・ワルターも来日中。
ライナー・クレンシュテターやビスラウ・デュディクも来日し、各地で本番。
日本の夏は、バレエ界も熱いですね。
公演はもちろんのこと、コンクールもたくさんあって各地の劇場がにぎわっているように思えます。
海外では、このシーズンは(夏)普通は休暇なのですが、日本は夏が一番忙しい。
子供たちにとっても、夏休みの時間を存分に、バレエや好きなことに集中できるので、この時期にまたいろいろ学んでほしいと思います。
自身のことになってしまいますが、今年は面白いプロジェクトを展開しています。
春には、リトアニアに2回行く機会がありました。
チェリストの巨匠である、デービッド・ゲリンガス氏とコラボレーションさせていただきました。チェロと踊りのコラボ、振付、構成、衣装と自分自身で行い、本当によい経験となりました。今後、またこの公演を行います。
リトアニアにて
Photo:(C)Emi Hariyama
デービッド・ゲリンガスとのプロジェクト
Photo:(C)Emi Hariyama
さて、8月中旬から2012〜2013年のベルリン国立バレエ団のシーズン開幕で、リハーサルが始まります。
公演は9月から始まりますが、しばらくはリハーサルのみ行います。
今シーズンは新作の上演は無く、再演ばかりとなりますが、その中のマラーホフ監督 振付演出の『ラ・バヤデール』。11月5日は、今のところスペシャルゲストのスベトラーナ・ザハロワが予定されています。楽しみです。
来月はいつも通り、ヨーロッパ、ベルリンから新シーズンの様子をお届けします。
アレクサンダープラッツのシンボル(工事現場)
Photo:(C)Emi Hariyama
インタビュー & コラム
針山 愛美 Emi Hariyama
13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。
1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
◆Emi International Arts
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