5月のベルリンは引き続き三寒四温。

素晴らしい快晴だと思っていたら5分後に大嵐に、、、なんて事が多々あり困ります。。。
いつも傘を持参しています。
しかし今日昨日辺りからやっと夏の空気が漂ってきました。

5月15日
『眠れる森の美女』本番。
<キャスト>
オーロラ:ポリーナ・セミョーノワ
デジレ:ウラジーミル・マラーホフ

Photo:Emi Hariyama

5月16日
ベルリン・フィルハーモニーのコンサートに行きました。
指揮は小沢 征爾さん。
メンデルスゾーンの『Elias』を9人の歌手ソリストとルンドフンク合唱団で聞きました。
3時間が本当にあっという間に感じる素晴らしい演奏で感動しました。
指揮者によって本当に違う曲に聞こえる事が多々ありますが、メンデルスゾーンの曲が心に染み、またドラマティックに迫ってくる演奏でした。

5月17日
『白雪姫』本番
<キャスト>
白雪姫:中村祥子
プリンス:ミハイル・バンテェフ
『白雪姫』はただ今凄い人気です。
連日、入れないお客様が出るほど話題作になっています。。。。
感想を聞くと、皆様それぞれ全く違ったところが印象に残っていて面白いです。
ストーリーは一般的に良く知られているし、エンターテイメント的にも優れているので、バレエファンではない方々の支持も得られたようです。

5月19日
ハンブルグに日帰りで行ってきました。
バレエリュスがフランスで初公演を行ってから100周年、100年前のちょうどこの日に公演が行われたそうです(ノイマイヤーのインタビューで知りました)
ノイマイヤー・アソシエーションがニジンスキーの親族から買ったコレクションが、ハンブルグ博物館の特別展で紹介されています。
この日はオープニングで、ノイマイヤーの話を始め著名な方々の挨拶がありました。
ノイマイヤーが一つ一つの絵や写真について説明してくださる素晴らしい機会でした。
その後、バレエ『ニジンスキー』のガラ公演を見ました。
実はハンブルク・バレエを地元の劇場で見るの2回目でした。
前回は『くるみ割り人形』、そして今回は『ニジンスキー』と全く違うバレエを見ることが出来ました。
服部 有吉さんもカナダからこの日の為に来て、ほぼオリジナルキャストの公演が実現しました。

<キャスト>
ニジンスキー:アレクサドル・リアブコ
ニジンスキーの妻:アンナ・ポリカルポヴァ
ブラニスラヴァ・ニジンスカ:カトリン・ドモンド
ニジンスキーの兄:服部 有吉
ディアギレフ:イヴァン・ウルヴァン
タマラ:カルサヴィナ:シルヴィア・アツオーニ

主演のリアブコは200パーセントの力を出し切って観客を釘付けに、、、胸にぐっと来るものが伝わってきました。
その他、全てのダンサーの凄いエネルギーに本当に圧倒されました。
ノイマイヤーの作品は物語の展開が本当に明確、その上心に伝わるものがあり今後もいろんな作品を見に行きたいと思いました。

Photo:Emi Hariyama

Photo:Emi Hariyama

Photo:Emi Hariyama

Photo:Emi Hariyama

5月21日
『オネーギン』の本番
<キャスト>
オネーギン:ビスラウ・デュディック
タチアナ:ポリーナ・セミョーノワ
レンスキー:ミカエル・カニンスキー
オリガ:コリーン・ベルディユ

5月22日
ベルリンフィルのコンサートを聴きにいきました。
カラヤンの後を引き継いだ
クラウディオ・アバドが毎年一年に一度だけベルリンフィルに戻ってきてのコンサートとあって、会場は凄い熱気に包まれました。
曲目はシューベルト、マーラー、ドビュッシーでしたが何とも繊細で優しく、また神聖な演奏でした。

Photo:Emi Hariyama

Photo:Emi Hariyama

5月23日
<キャスト>
オネーギン:ビスラウ・デュディック
タチアナ:ナディア・サイダコーワ
他、21日と同じ

5月24日、30日
<キャスト>
オネーギン:ロナルド・サフコービッチ
タチアナ:ナディア・サイダコーワ
レンスキー:マリアン・ワルター
オリガ:ガエラ・プジョル
終演後、ガエラ・プジョルにマラーホフ監督、ダンサーから花束が贈られました。
彼女にとってベルリン最後の舞台で、来シーズンからチューリッヒに移籍します。

5月31日
『オネーギン』本番
主役は昨日のキャストと同じ。
レンスキー:ライナー・クレンシュテッター
オリガ:ヤーナ・サレンコ
写真は終演後、母ヤーナ・サレンコ!

『オネーギン』は本当に素晴らしい作品で、ジョン・クランコの作品の中でも私が一番好きな作品のひとつといって良いと思います。
音楽と共に毎回本当に感動、、、舞台上で、、、そして最後のパ・ド・ドゥは袖で見ていて鳥肌が立つほどです。

Photo:Emi Hariyama

タチアナのナディアは本当に全身全霊を込めて踊り、まさにタチアナそのものでした。
ナディアがタチアナを踊っているのではなくタチアナそのものでした。
来年は上演しませんので暫く見れないと思うと寂しいです。

6月1日
『眠れる森の美女』本番
<キャスト>
オーロラ:ヤーナ・サレンコ
デジレ:ウラジーミル・マラーホフ
今日はドイツは休日だったので、月曜日ですが街は静かで観光客で賑わっていました。

6月5日
今シーズン最後の『オネーギン』でした。
<キャスト>
タチアナ:ナディア・サイダコーワ
オネーギン:ビスラウ・ヂュディック
この日は終演後パーティがありました。
主任バレエミストレスのバレンティーナ・サビナ先生の舞台生活50周年、そして70歳のお誕生日をお祝いしました。
まず、終演後舞台上でマラーホフ監督が70本の薔薇を、ダンサーからもプレゼントを渡し祝福し、その後劇場のレストランで
パーティをしました。
25カ国から集まっているダンサーたちが各国の言語でお誕生日の歌を歌うなど
次の日9時から舞台リハーサルがあるのにもかかわらず、遅くまで盛り上がりました。

現在リハーサル進行中、新作の
『as Flammende Herz』(日本語での正確な訳は自信がないのですが、、、『燃え上がる心』というような感じだと思います)
6月20日に初演します。
セットやライトも含めどのような感じになるか楽しみです。
衣装はとても豪華で、かつらや頭飾りもありますので、また写真を掲載したいと思います。
登場人物が多いのでしっかり物語を読まないと話の筋が混乱しそうです。。。。

Photo:Emi Hariyama

主演のマラーホフ監督は1幕の最初から2幕の最後まで殆ど舞台上。
マラーホフ監督のパ・ド・ドゥのパートナーが数名いますし、ソロも含めかなり見応えがあるものになりそうです。

インタビュー & コラム

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針山 愛美 Emi Hariyama

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
Emi International Arts
針山愛美のバレエワールド

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