2006~2007年シーズンが始まりました

2006年
ベルリンの2006~2007年シーズンが始まりました。
みんな元気に戻ってきました、今年も100回以上の公演があります。

8月23日
関西空港からベルリンへ。
夏休みということもあって飛行機はほぼ満席。
海外へ旅行に行くツアー客の弾んだ会話を聞きながらいろんな思いがめぐりました。

今夏は夢コンサート開催もあって家族にとって、とても思い出深いものとなりました。
また気持ちを新たにベルリンへ。

8月24日
新シーズンスタート。
この日はクラスレッスンだけでした。
真っ黒にこんがり日焼けした人が多く、皆ビーチでホリデーを過ごした様子です。
ハッピーフェイス満載!
クラスの前にマラーホフ監督から、今年も良いシーズンになるよう頑張りましょう、と挨拶がありました。クラスは12時まで。
その後私は何とバイロイトへ。バイロイトというのは毎年夏に行われるバイロイトフェスティバルにワーグナーのオペラファンが世界中から集まる事で有名な都市。チケットは9年待ちというすごさ。
ラッキーにもチケットを入手できたので、日帰りで(往復で700キロ以上)行ってきました。

バイロイトオペラのカフェ

バイロイトオペラのカフェ

オペラ劇場に足を踏み入れたときは感激でした。
すごく大きい空間、音響もすばらしく壮大でした。
そして人々の服装衣装、装飾品・・・、着飾った人々を見る楽しみも堪能しました。
ここぞとばかりに皆様ドレスアップしていて眩しいほどでした。
オペラが終わってバイロイトで食事をして帰ってきたら、もう明け方でしたがすばらしい一日でした。

ベルリンの夕暮れ

ベルリンの夕暮れ

8月25日
クラスの後、早速リハーサル開始。
2日目にして既にびっしりリハーサルが組まれています。シーズンが始まって最初の1週間はクラスだけというバレエ団もありますがベルリンはそうもいかないようです。
この日はチャイコフスキーのリハーサルでした。

8月26日
土曜日ですが、ほぼ一日リハーサルでした。
その後ミュージアムナイトに行きました。年に2回、ベルリンではミュージアムナイトといって夜中の2時までほぼ全てのミュージアムに行くことができます。
一度もい行ったことがなかったのですが、今回はベルリンの天気も気持ちいいし散歩がてら行ってみました。
レンブラントの絵画の展示会が来月まであってそれを見たかったのですが長蛇の列。
先に音楽博物館に行き、ディナーに行ってから夜中の12時過ぎに戻ってきたらようやく15分待ちになっていたので入ることができました。
それにしても皆夜中2時ぎりぎりまでミュージアム巡りされていました。
ベルリンに活気があふれた夜中でした。

8月31日
「午後の曳航」というオペラをコンサート形式でフィルハーモニーで聞きました。
ザルツブルグフェスティバルで26日上演され、ベルリンでも上演されました。
ゲルト・アルブレヒト指揮、ソリストは日本人の方々でした。
三島由紀夫の原作にもとづいて作られたこのオペラ。見る機会に恵まれ良かったです。
この日は、オペラの作曲者Hans Werner Henzeの80歳記念コンサートでもありました。
いろんな方面の方々が(元大統領や、あらゆる劇場の館長様など)いらしていました。
オーケストラもとても素晴らしく、満喫できました。
日本語でオペラを聴いたのは初めてだったので、最初違和感がありましたが聞いて理解しながら楽しめました。

9月1日
もうはや9月、早いものです。
この日は、9月8日のバレエガラのリハーサルに始まり、チャイコフスキー、そしてシンデレラまで満載でした。
12日がチャイコフスキー、その後シンデレラですがほぼ同時進行でリハーサルしています。
ガラではルシア・ラッカラが白鳥の2幕のアダジオをビスラウ・ドゥディックと踊るのですが、それに私達も出るのでほぼカンパニー総出演です。
この日はリハーサルの後シアタープレイを見に行きました。
哲学について語る劇で全ての言葉を理解はできなかったけれど、アクター、アクトレスが素晴らしくかなり楽しみました。
ドイツ人はシアターも大好きなようです。

9月2日
土曜、日曜と連休です。
国立歌劇場でオペラを見ました。
バレンボエム指揮
アーノルド・ショーンベルグ作曲
ロバート・ウイルソン演出、出演
ソプラノ アーニャ・ジルヤと言うキャスト。
本当に素晴らしい演奏、そして演出も素晴らしかった。
ショーンベルクの音楽にどのような演出を持ってくるかと思いますが、照明とフロア、バック全てを使い、素晴らしいモダンのステージを作り上げていました。
照明を効果的に使い、それが本当に素晴らしく音楽ともぴったりで、次回是非舞台裏から見てみたいと思いました。

9月4日

9月1日から17日まではベルリンフィルハーモニーで毎日コンサートが開かれています。
ベルリン音楽祭。
今日はマーラーチェンバーオーケストラのコンサートを聞きました。
ダニエル・ハーディング指揮
プログラムはシューマンからウェーバー、この日初演のモダンミュージックまで幅広くかなり楽しめました。
17日までの間出来るだけ見に行こうと思っています。

9月8日のガラのプラグラム(順番は多少違います)
「白鳥の湖」よりアダージオ
ルシア・ラッカラ
ビスラウ・ドゥディック
他バレエ団員
横目で見てしまいそう、、前から見たかった!!!

「Stars and stripes」
コリーン・ベルディーユ
ライナー・クレンシュテッター
いつ見ても楽しくなります!!

ポリーナのリハーサル

ポリーナのリハーサル

「Stars and stripes」
コリーン・ベルディーユ
ライナー・クレンシュテッター
いつ見ても楽しくなります!!

「ロメオとジュリエット」
ポリーナ・セミョーノワ
フリードマン・フォーゲル
クランコ版。8月に世界バレエフェスAプロで見たのを思い出しました。。
その時より断然今の方が素敵です。踊りこなされ流れるような感じ、、素晴らしい!

ジーヌとジュリアン・マーフィー

ジーヌとジュリアン・マーフィー

「チャイコフスキーパドドゥ」
ジュリアン・マーフィー
ジーヌ・タマズラカウ
マーフィーの回転には圧倒されました!

「アリア」
ウラジーミル・マラーホフ
ベルリンでは初披露です!

マラーホフの「アリア」

マラーホフの「アリア」

「海賊」より
ヤーナ・サレンコ
マリアン・ワルター
ベルリンの若い夫妻!常に安定していて素晴らしい。

「マノン」より
ナディア・サイダコーワ
ロナルド・サフコービッチ
沼地ではなく2幕から

ポリーナとフリードマン

ポリーナとフリードマン

「transparente」
ベアトリス・クノップ
ロナルド・サフコービッチ
ロナルド自身が振付けた新作。
音楽も振りもとても素敵な作品です。

「Come neve co sole」
ポリーナ・セミョーノワ
フリードマン・フォーゲル
前回のマラーホフとフレンドベルリンでも踊った作品です。タンゴ調の音楽に合わせてコミカルな感じの踊りです。

「La prisonniere」
ルシア・ラカッラ
シリル・ピエール

「バレエインペリアル」より3楽章
ジュリアン・マーフィー
ウラジーミル・マラーホフ
他バレエ団員

マラーホフとマーフィー

マラーホフとマーフィー

続々ゲストが到着し練習を見れるのも特権です。とても勉強になります。
9月6日はステージリハーサル。11時から2時まではオーケストラ合わせ、間を置いて6時から10時まで衣装照明つきのリハーサルが2回行われました。
オーケストラリハーサルはこの日が初めての音合わせ、それに加えダンサーとも初合わせだったのでかなり大変!
指揮者も大変だったと思います。
音合わせ、兼、テンポ合わせでしたから。
夜は衣装を着て、照明合わせ。
とても時間をかけ、しっかりリハーサルしました。

一日だけのガラというのがもったいない感じですが・・・、12日はチャイコフスキーの本番です。8日のガラの後はダンサー10数人と交流できるディナー会食があります。(残念ながらこの様子は間に合わないので自身のホームページにアップします)
針山愛美
Emi Hariyama

インタビュー & コラム

hariyama.jpg

針山 愛美 Emi Hariyama

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
Emi International Arts
針山愛美のバレエワールド

ページの先頭へ戻る