ダイアリー ~ダンサー日記~

針山愛美さん [ プロフィール ]

13 歳でワガノワ・バレエ学校に短期留学、16歳でボリショイ・バレエ学校に3年間留学した後、モスクワ音楽劇場バレエ(ロシア)、エッセン・バレエ(ドイ ツ)、インターナショナルバレエ、サンノゼバレエ、ボストン・バレエ団(アメリカ)、と世界各地のバレエ団に入団し海外で活躍を続ける。
2004年8月からはベルリン国立バレエ団の一員に。

1996年:全日本バレエコンクールシニアの部第2位、パリ国際コンクール銀メダル(金メダル無し)
1997年:モスクワ国際バレエコンクール特別賞
2002年:毎日放送「情熱大陸」出演 、[エスティ ローダー ディファイニング ビューティ アワード]受賞
◆Emi International Arts
◆針山愛美のバレエワールド

From Berlin 針山愛美

29日、30日の夢コンサートに向けて準備中です!

もう少しで一時帰国します。29日、30日の夢コンサートに向けて準備中です!
では、今月もベルリンから!


6月6日~11
バレエ団が6日間休暇でゆっくりする事ができたので、初めてベニスを訪れました。
素晴らしい街でした。歴史を感じる古い町並み、見渡す限り続く運河、、、。いろいろな博物館を訪れたり、素敵なカフェでゆっくりしたり、リフレッシュしました。ティティアン、ティントレット、ベロネーゼなどの絵画を堪能したり、宮殿を訪れたり本当に優雅でした。
11日にベルリンに戻ってきてベニスとの違いにびっくり。こちらはワールドカップの真っ最中。
良い意味でも現実に戻りました。すごい人!人!人!です。



ベニス

サッカーワールドカップで賑わい人の山、ブランデンブルグ門傍

6月13日
初めて、チャイコフスキーを客席から見ることが出来ました。
足のひびの為動けないのはつらいですが、このようにめったにない機会を楽しむ事ができました。
今回はセカンドキャストで
チャイコフスキー:ミカエル・バンテェフ
チャイコフスキーの影:ビスラウ・デュディック
妻:エレーナ・プリス
メック:ビアラ・ナテェワ
すごく盛り上がっていた観客のみなさまと同じく、私も堪能しました。舞台袖で見てるのとは全く違う印象を受けました。やはり、照明やステージセットは大切ですね。
ミカエルとビスラウはまさに熱演ですばらしかったです。
チャイコフスキーの影のビスラウ・デュディックは来シーズンからプリンシパルに昇格します。7月29日・30日に大阪で行う、夢コンサートにもゲストで出演してくださいます。私とパ・ド・ドゥを踊る予定で、今からとても楽しみです。



ビスラウリハーサル風景

ビスラウとミカエルの公演カーテンコール

6月15日
ケント・ナガノ指揮のベートーベン作曲メッサのリハーサルを聞きに行きました。
なかなか聴く事の無い演目だったのでとても楽しみにしていましたが、期待以上に素晴らしいものでした。


6月16日から
妹の祐美がプラハに来ているのでベルリンから列車で4時間半かけて会いに行きました。久々の再会でしたがそんな感じは全く無、すぐ昔の会話になるのはやはり姉妹ですね。
プラハは2度目ですが何度来ても時間が足りません。今回は着いたその日16日に、プラハで偶然子供向けのバレエの初演を見る機に恵まれました。モーツアルトがドン・ジョバンニの初演を行ったというエステート劇場でしたが、とても素敵な劇場でした。
実はここでバレエを見る機会に恵まれたのは2回目です。前回はモダンのプログラムでしたが、今回はミュージカルのようで楽しいバレエでした。衣装やステージも華やかでおもしろかったです。

プラハエステート劇場内部

6月22日~25日
ベルリンからプラハへ再び、、、夢コンサートの話し合いです。
来る列車はがらがらで、同じワゴンに数名しかいなくて優雅に過ごしました。
プラハでは祐美と素晴らしい時間を過ごせました。
足のひびの為踊れなくて辛いときでしたが、とても充実した時を過ごす事ができました。7月に日本に帰国するまで国際電話やメールでのやり取りしか出来ないと思っていたのですが、実際会って夢コンサートの話し合いが出来る機会があって本当に良かったです。
お互い主張があるので、あーだこーだと言いながら話を進めていますが、こういうプロセスは大好きです。私自身もリフレッシュ出来ました。
衣裳の事や音楽の事、その他プログラムから照明の話まできりがないですが、楽しい時間です。今回は自分でデザインした衣裳も使う予定にしています。
プラハは今回で3回目ですが、来るたびに好きになります。
明日ベルリンに戻ってバレエ団に復帰する予定ですが、7月のツアーには参加しない事にしました。あせっても仕方が無いしじっくり頑張ろうと思います。
ベルリンはサッカーで盛り上がっているだろうなー、、。



祐美とプラハにて

プラハの夕暮れ

6月26日
国立歌劇場でベルリン国立バレエ学校の公演を見ました。演目は1部が「ジゼル」の2幕、2部は「赤い靴」でした。ジゼルはなかなか揃っていたし良かったです。赤い靴の方はモダンの作品だったのですが、小さい学年から卒業クラスまで総出でかなり迫力のあるものでした。小さい学年の生徒もモダンの動き、ジャズがとても素晴らしくてびっくりしました。高学年のバレリーナの皆もモダンの方がのびのびしてよさを発揮できていたように思います。
今の所私達ベルリンバレエ団とはあまり交流がなく、「胡桃割り人形」や「バヤデルカ」の子役達が共演するくらいなのですが、顔見知りの小さかったバレリーナがどんどん成長する姿を見ることが出来るのは嬉しい事ですね。また来年まで!!


6月29日
私も徐々に復帰しています。足の指のひびが入っていたところに負担をかけないようレッスン始めました。テープでぐるぐる巻きにしたままですが、、。
この日はベルリンバレエ団、ベルリンでの最終公演。演目は「チャイコフスキー」で又違ったキャストなので見に行きました。
チャイコフスキー:ライナー・クレンシュタター
チャイコフスキーの影:イブラエム・オーナール
チャイコフスキーの妻:ナディァ・ヤノフスキー
メック:ビアラ・ナテェワ
この日の主役である、ライナーとナディアは夢コンサートにゲストとして来てくれ、二人でパ・ド・ドゥなど踊ってくれます。二人は最近ずっと一緒に踊っていて、眠れる森の美女ではブルーバードなど踊っています。
ナディアは主役デビューとなりました。
彼女の兄である、ユーリ・ヤノフスキーとは私はボストンで2年間一緒に働きました。又、姉であるゼナイダ・ヤノフスキーはロイヤルバレエのプリンシパルです。末っ子の彼女はベルリンバレエ団に入って4シーズン目になります。
さて、この日、私は舞台に釘付けでした。何回も見てるし、自分も何回も踊っているのでよく知っているバレエのはずでしたが、すごく新鮮で全く飽きることなく最後まで見入ってしまいました。
ライナーのシャープな動き、そして素晴らしい感情表現、ナディアの素晴らしい演技とテクニック。二人の呼吸もぴったりでした。これから楽しみなカップルです。

ナディアとライナー
チャイコフスキーカーテンコール

7月3日
スペインツアーに先行して行っていたマラーホフ、ポリーナ、ベアトリス、アルチョム、ヤーナ、マリアン、ジーヌ、コリーヌが無事ガラ公演を終え、連日チケットがソールドアウトの大成功を収めたとの連絡がカンパニーに届きました。
それに引き続き「リンデンの夢」「バランシンの夕べ」に出ている皆も出発です。各1回ずつという短いツアーですが成功を祈っています。私は今回は足の為大事を取り参加しませんでしたが、その間自分の事に専念できるので時間を有効に使って頑張りたいと思います。


7月3日と5日
ベルリン国立歌劇場にてオペラ「カルメン」を見ました。
指揮:ダニエル・バレンボエム
ホセ:ローランド・ヴィーラーゾン
カルメン:マリーナ・ドマシェンコ
ミカエラ:ノラ・アンセレム
エスカミリオ:アレクサンダー・ビノグラードフ
というスーパーキャストでした。
バレンボエムの演奏はいつも素晴らしいのですが、この両日はいつもに増して熱烈な物でした。
ブロードキャストカンパニーが入っていて5日の様子はarteというフランスドイツ系のチャンネルで生中継されました。
5日でバレエもオペラも国立歌劇場の2006シーズンが終わりました!来シーズンは9月から始まります。

国立歌劇場最終日

さて、いよいよ私も帰国します。しばらく日本にいて又ベルリンに戻ります。
ベルリンは今まさに猛暑真っ最中。冷房がほとんどの所にない為、どこもサウナ状態です。
自分自身「夢コンサート」に向けてあともう少し!頑張ります。
http://www.hariyamafamily.com/

それではまた来月まで。

針山愛美
Emi Hariyama
[2006.07.10]