守屋光嗣 text by Koji Moriya
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ロシア・バレエの夏:ボリショイ・バレエ、キーロフ・バレエのロンドン公演

ロイヤル・オペラ・ハウスのシーズン終了後に催される恒例の夏の特別公演。今年は、ボリショイ・バレエが7月31日から8月19日までの3週間にわたって、6演目24公演を行う。定番の『白鳥の湖』などの古典バレエの他に、注目を集めるのはイギリス初演となる『明るい小川』(ラトマンスキー振付け)、『シンデレラ』(ポソコフ振付け、『スペードの女王』(プティ振付)、『Go for Broke』(ラトマンスキー振付)が上演されることだろう。これほど意欲的なプログラムが選ばれたのは、今年は、ボリショイ・バレエがイギリスを初めて訪れてから50周年という節目だからだろうか。

 昨年ロイヤル・オペラ・ハウスを賑わせたキーロフ(マリインスキー)・バレエも、再びロンドンで2演目6公演が予定されている。会場は、ロンドン・コリセウムで、期間は7月25日から29日まで。これは、今年生誕100年を迎えるショスタコーヴィッチ・フェステイヴァルの一環。

 3月22日付の「イヴニング・スタンダード」紙のアート・コラムによると、今夏のキーロフ・バレエ(オペラも)のロンドン公演実現に関しては、芸術監督のゲルギエフと最初の招聘元との間でかなりの衝突があったらしい。バレエ・ファンに興行の裏話をする意味はないだろうが、ひとつ気になったことが。キーロフ・オペラは昨年大きな赤字を計上したらしいとのこと。逆に、バレエは黒字だったそうだが、オペラの赤字がその黒字をすべて使い切ってしまったとか。そんな負のイメージを、ゲルギエフは払拭したいらしい。
 今の時代、芸術とお金の話はきっても切れないことだが、現実を忘れさせてくれる素晴らしい舞台を期待する。

[ ボリショイ・バレエの予定 ]
7月31日(夜)8月1日(夜)2日(昼/夜)12日(昼/夜)『ファラオの娘』
8月3日(夜)4日(夜)5日(昼/夜)16日(昼/夜)『白鳥の湖』
8月7日(夜)8日(夜)9日(昼/夜)『シンデレラ』
8月10日(夜)11日(夜)『明るい小川』
8月14日(夜)15日(夜)「ミックス・ビル」
8月17日(夜)18日(夜)19日(夜/昼)『ドン・キホーテ』
http://www.victorhochhauser.co.uk/
マリインスキー・バレエの予定は、ウェブをご覧ください。
http://www.mariinskyfriends.co.uk/

 

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