渡辺真弓 text by Mayumi Watanabe
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●フランソワーズ&ドミニク・デュピュイの夕べ

 半世紀以上にわたって活動してきた、フランス・ダンス界の重鎮、フランソワーズ&ドミニク・デュピュイ夫妻が、 <W.M.D.>という振付家の名字のイニシャルをタイトルにとった夕べを企画。デュピュイ夫妻の振付による新作のほか、二人がかつて踊った英独の振付家の作品が上演された(3月9日から13日シャイヨ劇場)。

 新作は、今村昌平の映画『楢山節考』に想を得たもので、タイトルは、『L’ESTRAN(前浜)』。ここでは、姥捨山ではなく、海辺が舞台となっている。 老母役のフランソワーズと息子役のウー・ツェンの二人きりで演じられる約50分の舞台は、緊迫感に満ち、毅然とした母の姿と迷う息子の姿が克明に浮き彫りにされていた。

 これに先立って、紹介されたのは、イギリスの振付家デリク・メンデルによる『EPITHALAME(祝婚歌)』(1957年)とドイツ人のヤン・ウェイド振付『年老いた者たち、古い鉄』(29年)の2作品。 前者は、結婚の儀式を描いたもので、団扇を手にしたアンサンブルの動きが日本的であった。後者は、大戦の後遺症を扱ったものだそうだが、 仮面をつけてうごめくダンサーたちのイメージからは、マリー・ヴィグマンやクルト・ヨースの作品が思い浮かぶ。時代の異なる英独仏の振付家による作品を並べたユニークな夕べであった。

●パリ・オペラ座バレエ団2005−2006シーズン・プログラム決まる

(会場はガルニエ=G、バスティーユ=B)
プレルジョカージュ振付
『ル・パルク』
9月20、22、23、24、25、27、28、30日
10月1、2、3、4日=G
ニコラ・ル・リッシュ振付
『カリギュラ』世界初演
10月21、23、25、26、29、30日
11月4、7、9、10、14日=G
バランシン振付
『ジュエルズ』
10月28、31日、11月2、3、5、8、11、12、13日=G
P・バール振付
『ドガの踊り子』
12月8、9、10、11、17、18、19、21、22、23、24、26、27、28、29、30日=G
バレエ学校デモンストレーション 12月4、11、18日=G
ヌレエフ振付
『白鳥の湖』
12月12、13、14、16、18、20、22、24、25、27、28、30、31日(特別公演)、2006年1月3、4、5、6、7、9、10、11、12日=B
客演
トリシャ・ブラウン・ダンス・カンパニー
第1プログラム:新作ほか 1月6、7日(マチネ)、8日(マチネ)、10日
第2プログラム:『冬の旅』1月7日(ソワレ)、9日=G
<フォーサイス>
『アプロクシマット・ソナタ』『ヘルマン・シュメルマン』『アーティファクト組曲』
2月6、7、9、11、12、14、15、16日=G
ヌレエフ振付
『ラ・バヤデール』
3月3、7、11、12、15、17、18、21、22、23、28、29、31日、4月2、4、5、8日=B
<キリアン/ラグラー/勅使川原> ラグラー振付『時の風』世界初演
勅使川原振付『AIR』
キリアン振付『ベラ・フィギュラ』
3月16、17、19、21、22、23、25、26、28、29、31日、4月1日=G
バレエ学校公演 バランシン振付『ディヴェルティメント』
リファール『見回りの間に』
ベジャール振付『ドン・ジョヴァンニ・ヴァリアシオン』
4月23、25、27、29日、5月3日=G
ガロッタ振付『ノスフェラチュ』 5月6、8、9、10、13日=B
客演 NDT3、NDT1 NDT3 R・ウィルソン振付『2 LIips and Dancers and Space』
5月9、10日=G
NDT1 新作ほか 5月12、13、14、15日=G
<若手舞踊手たち> 5月23、24、25日=G
<ダンサー、振付家> 6月23、24、28日=B、アンフィテアトル
<ベジャール> 『中国の不思議な役人』『ボレロ』ほか新作 6月19、22、25、26、29日、7月6、8、11、13、14日=B
ノイマイヤー振付
『椿姫』
6月20、22、25、27、29、30日、7月3、5、6、8、11、12、13、14、15日=G

 

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