『集中治療、死と臨終に関する考察』は、ハルプリン自身が集中治療を受けた際の体験が元になっているそうで、舞台には、ハルプリンを含め3人の患者がイスに座り、病気と死の恐怖と戦う光景がくり返され、痛々しくもある。最後に、ハルプリンは、ダンサーたちに抱きかかえられ、息を引き取る場面が演じられるのだが、そのポーズは、ピエタの像のようであった。
カーテンコールでは、感無量のハルプリンが、観客に、初の来演の喜びの気持ちを語り、客席のスタンディング・オベイションに応えて、うきうきと飛び跳ねる一幕もあった。
このハルプリンの来演は、パリのダンス・シーズン開幕の一つの事件として記憶されるだろう。
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アナ・ハルプリン
『集中治療、死と臨終に関する考察』 |