皆様、こんにちは。ニューヨークは暑くなってきて、夏らしくなりました。こちらではスイカが美味しい季節です。今月は、リンカーン・センター・フェスティバルの真っ最中で、今回と次回と2回に分けてレポートをお送りします。歌舞伎の平成中村座も招聘され、大盛況でした。
さて、マンハッタンで地下のパイプが爆発する騒ぎがありましたが、すぐに収まりました。幸いにも、私はその日はその辺りに出かけていなかったので大丈夫でした。そのすぐ近くに日本食のスーパーやケーキ屋、テイクアウトの寿司店や古本屋が立ち並んでいる日本人通りがあるので、私も普段でしたら時々立ち寄るため、びっくりしてしまいました。同時に名古屋や伊豆半島でも道路が陥没して穴があいたりしているそうですね。私たちの知らないところで、世界の地下では地盤が動いているのでしょうか。
アメリカン・バレエ・シアターの『眠れる森の美女』
5月14日から7月7日まで、メトロポリタン・オペラ・ハウスにて、毎年恒例のABTの公演がありました。今回は、後半2つの演目のレポートをお送りします。
6月7日に、世界初演の『眠れる森の美女』を観に行きました。ABTの芸術監督ケヴィン・マッケンジーとゲルシー・カークランド、ミハイル・チェルノフが、プティパの原振付を改訂し新たに演出した舞台です。主人公の眠れるプリンセスはパロマ・ヘレーラ、プリンスはアンヘル・コレーラでした。
全体に、舞台セットと衣装が素晴らしく、豪華絢爛で美しくて、夢の中かおとぎの国にいるようでした。すごく美しくて感動しました。すごくお金がかかっているだろうなと思いました。観終わった後はしばらく呆然としてしまって、圧巻ですごかったです。プロローグ、第一幕から第三幕で構成されていました。
魔女役のカラボスを、アンヘルの姉のカルメン・コレーラが演じていましたが、とってもはまり役で素晴らしかったです。カルメンは身長がとても高いですし、それだけで悪役にはピッタリで迫力がありました。濃厚なメークと衣装(カッコいいデザインでした)で、4人の子分(骸骨のような、昆虫のような衣装とお面)を従えて出て来て、出てくる時はバンッと本物の花火が爆発してけむりが辺りに広がって登場しました。カルメンはさすがラテン系で表情が豊かで、演技力が高くて上手でした。宙吊りになるところもありました。
ライラック・フェアリーは、ステラ・アブレラでした。
『眠れるの森の美女』には、他にも有名な踊りがいくつか出てきます。第三幕の結婚式のシーンでは、私も昔習った「ブルーバード」の踊りが出てきたときには思い出して、とても懐かしかったです。
プリンシパルの踊りももちろん、見所がたくさんあります。
相変わらず、アンヘルは大スターで、彼が登場するだけで、客席のあちこちから「キャー!」とすごいどよめきと歓声に包まれました。最後のカーテンコールでも、アンヘルだけは、ものすごい数の花束を投げ込まれていました。今が旬の大スターですね。
ヘレーラとコレーラの『白鳥の湖』
6月30日に、『白鳥の湖』を観に行きました。オデットとオディール役はパロマ・ヘレーラ、シーグフリート王子役はアンヘル・コレーラでした。プロローグと第一幕から第四幕で構成されていました。ABTの白鳥は数回観劇したことがありますが、毎回、少し振付や演出が変わっています。舞台セットも衣装も、とても豪華絢爛です。
加治屋百合子も出演していて、第一幕のプリンスの誕生日会で、パ・ド・トロワを踊り、素敵なソロを披露しました。嬉しいことですね。
ハープの音色を中心にしたロマンチックな生演奏もすごく良かったです。
黒鳥のオディールの32回転もすごい拍手でした。これは見所ですね。アンヘルも大技をたくさん披露して、ピルエットを全く着地せずに7回転していました。すごいです。
最後、オデットが湖に身を投げて死んでしまい、その後を追ってシーグフリード王子も身を投げてしまいますが、アンヘルの飛び込み方はすごくキマッテいました。舞台の後ろに飛び込んでいましたが、その飛び込み方が、本当に実感がこもっているような演技で、すごくカッコよく、いさぎよく飛び込みました。
そして、たくさんの白鳥たちが朝日に向かって踊り、朝日が昇ってきてその中にオデットとシーグフリードが2人で抱きあっているところがうっすら映る美しいシーンで幕がおりました。
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