ブルーシャ西村 text by BRUIXA NISHIMURA >>WEBサイトはこちら
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●ニューヨーク・シティー・バレエのロビンズ特集

 2月27日まで、冬のシーズン中だったニューヨーク・シティ・バレエの公演を、2月12日に観にいきました。振付家ジェローム・ロビンズの特集で、彼の4つの小品集でした。

 一つ目の『ファンファーレ』は1953年初演の作品で、語り部付きの、楽器ごとに衣装の違う、4つの楽器を表現した踊りでした。 ウッドウインズ(オーボエ、クラリネットなど)、ブラス(ホーンズ、トランペットなど)、ストリングス(ヴァイオリン、チェロなど)、パーカッション(ドラムス、シンバルなど)です。 楽器ごとに特色があって、とても楽しい作品でした。

『牧神の午後(アフターヌーン・オブ・ア・ファウン)』は、1953年の作品で、ドビュッシーの静かな曲にあわせた作品です。ファウンはファウヌスのことで、半人半羊の牧畜の神です。 バレエのレッスン場で寝転がっている男性が、午後の昼寝のまどろみの最中に、夢の中でファウンの女性に遭うというお話だとおもいます。 男性が寝転がったり、起き上がってストレッチをしたかと思うとまた寝転んでいるところに、レッスン場に金髪の長い髪の美しい女性が入ってきてストレッチなどウォーミングアップをしていました。 そして2人でペアで踊った後、見つめあって、女性が男性の頬にキスをして、女性だけが去っていきました。また男性が床に寝転んで終わりました。すべてが夢のなかのお話だったのですね。

『牧神の午後』


『四季』
 『アンダンティーノ』は、1981年の作品で、チャイコフスキーの音楽を使ったものです。 男女ペアの短い作品で、早い曲に乗った、軽やかな踊りでした。

 『四季』は、1979年の作品で、ヴェルディーの曲の作品です。冬、春、夏、秋という四季を踊りで表現していました。 衣装も季節ごとに違っていて美しかったです。冬は白い衣装で、舞台後方には雪の映像が流れ、寒そうな凍えている振付でした。 春は黄緑の衣装で、ゆったりした軽やかな感じの踊りでした。夏は、オレンジ色とゴールドの衣装で頭には赤い花輪がつけられていました。 舞台後方には大きなオレンジ色の太陽が映し出され、ゆっくりした曲で、アラビア調の振付でした。秋は、頭に2本のツノをつけた鹿のような動物を表した男性がソロで踊り、 濃いピンク色の男女がたくさんでてきました。


●「二十一世紀のスターたち」がリンカーンセンターに集まった

 2月14日のバレンタインデーには、特別な催しとして、「21世紀のスターたち」と題した世界中の著名なバレエ団のプリンシパルばかりが集い、出演するという、夢のような公演が行なわれました。私にとっても忘れられない公演となりました。リンカーンセンターで行われ、会場は満席で、普段のバレエ公演時よりも、上から下までゴージャスに着飾って手には宝石をつけた人々がとても多かったのに驚きました。いつもよりも、ニューヨーク中の上流階級の人々が一同に集まった特別な夜でした。よく、こんな素晴らしい企画を実現してくださったことと、感心しました。プロデューサーと芸術監督は、ソロモン・テンサーとナディア・ヴァセロワ・テンサー夫妻です。

全て小品集です。出演メンバーは、パリ・オペラ・バレエよりエレオノラ・アッパニヤート、アレッシオ・カルボン、ABT(アメリカン・バレエ・シアター)よりシオマラ・レイエス、 エルマン・コルネホ、アンヘル・コレーラ、ニューヨーク・シティー・バレエよりアレキサンドラ・アンサネッリー、ロイヤル・バレエよりアリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー、 キーロフ・バレエよりディアナ・ヴィシニョーワ、アンドリアン・ファディエーフ、ボリショイ・バレエよりスヴェトラーナ・ルンキナ、カナダ国立バレエよりグリアーヌ・コテ、 ミュンヘン・バレエよりルシア・ラカッラ、シリル・ピエールです。マーサ・グラハムの作品も一つ上演されて、12名の大勢のダンサーたちが出演しました。

グラハムの作品以外は、すべて男女ペアのパ・ド・ドゥでした。現在の、世界最高レベルのバレリーナたちばかりなので、技術的にもとてもレベルが高く、難度の高い振付も余裕があり安定していて、 感情表現も素晴らしく、とても見ごたえがありました。もちろん15回転余りの大技も繰り広げられました。私は、初めて観るバレリーナたちも多かったので、まばたきもせずに見つめていました。 いいものを見させていただけて、感動と余韻に浸った夜でした。

コジョカル&コボー『ジゼル』

 

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