[衣裳について]発表会の衣裳&アイテム
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発表会に出るために必要な、衣裳や周辺アイテム。衣裳はもちろん、シューズやアンダーウェアなど、そろえるものが意外とたくさんあります。"何をそろえたらいいの?" "どんな風にお手入れすればいいの?" をここでご紹介します!
わが子の晴れ舞台!本番に向けて、しっかり準備をしておきましょう♪
衣裳について
発表会で必ず必要になる衣裳。「どんな衣裳を着るのかな...?」子どもたちにとっても発表会の楽しみのひとつです。
衣裳はレンタルや購入、手作りなどで用意することになりますが、多くの場合は演目に合わせ先生が決めてくださいます。レンタルの教室が多いようですが、小さなお子さんの場合、クラシック・バレエ作品ではなく先生がオリジナルの振付をした小作品を踊ることも多く、サテンやチュールなどの素材を使って手作りする教室も。
レンタル
- 1) 専門のレンタル衣裳取り扱い店から
- 2) 同じ教室内で以前に使用して持っている人から
- 3) 教室の衣裳室などで保管している物
- 4) 先生のつながりがあるバレエ団などから
- ★使用後、保管する場所が不要
- ★購入するよりは安価
- ★レンタル費がかかる
購入
- ★自由に手直しできる
- ★飾りのないチュチュを購入して、飾りだけ付け足すこともできる
- ★早めに購入すれば衣裳着用でレッスンがたくさんできる
- ★記念に残せる
- ★費用は高め
手作り
- ★デザインによっては手作り可能
- ★裁縫技術やミシンなどが必要
- ★制作に時間が必要
- ★モダン・バレエや児童舞踊などでは手作りも多い
- ★自分が作った衣裳を着て我が子が舞台で踊る姿には感動!
- ★安価に抑えることもできる
用意する方法によってかかる費用も変わってくるので、先生や発表会経験のあるママ・パパに確認しておくと安心です。同じ教室でも、出演する作品によって違う場合もあります。
クラシック・バレエの衣裳は、大きく分けて「ロマンティックチュチュ」と「クラシックチュチュ」という2つの種類があります。衣裳のデザインは、演目や演出によって決まります。
ロマンティックチュチュ
ふんわりとしたチュールを重ねた、くるぶし辺りまでの長いスカートの衣裳。『ラ・シルフィード』や『ジゼル』などの演目では、妖精役がまとう長いロマンティックチュチュがふわりと舞い、ロマンティック・バレエの世界が広がります。
クラシックチュチュ
ハリのあるかためのチュールでできた、水平に広がる丈の短いスカートの衣裳。『白鳥の湖』では、白鳥、黒鳥、それぞれの色のクラシックチュチュをまとったバレリーナが、まるで鳥のように細かな脚の動きを見せてくれます。
この他にも...
オペラチュチュ
クラシックとロマンティックのちょうど中間のようなスカート丈の衣裳。『シンデレラ』や『くるみ割り人形』のキャンディ・ボンボンの踊りなどで使われることがあります。
ジョーゼット
『海賊』や『ロミオとジュリエット』などで見られる、ジョーゼット素材のチュニック型のもの。『ドン・キホーテ』のキューピッド役も代表的です。
衣裳を着るときは、アンダーショーツ→(ボディファンデーション)→タイツ→(ステージショーツ)→衣裳 の順で着用がおすすめです。
小さなお子さんの場合は素肌にそのまま衣裳を着ることも多いですが、衣裳はお洗濯できないので、中に一枚ボディーファンデーションを着るのがおすすめ。ボディーファンデーションの中にタイツをはく人もいます。衣裳にツン(ショール部分)が付いていない場合はステージショーツを履きます。
ジュニア・ボディファンデーション
各¥2,625(本体価格¥2,500) サイズ:120、130、140
¥2,800 +税 サイズ:150
カラー:ベージュ
ショーツ部分が透けにくく、脇に縫い目のない丸編みタイプです。
レッスンでは普段と同じパンツ履いている、というお子さんも、本番でははみだしにくく透けにくいアンダーショーツを着用しましょう。本番当日、いつもと違う履き心地に慣れなくて気になったりしないよう、レッスン時から使うのがおすすめ。
ジュニア・レギュラーカットショーツ
¥1,300 +税
サイズ:110、120、130、140
カラー:22ベージュ
素材:コットン、ポリウレタン
肌にやさしいスキンケア素材「ケアトリナチュレ」を使用しているので、お肌のデリケートな子も安心です。
スカートが長めのロマンティックチュチュには、クラシックチュチュのようにツン(ショーツ部分)が付いていません。そんなときにはくのが ステージショーツ。色はタイツの色に合わせて選び、タイツの上から着用します。
ジュニア・ステージショーツ
¥1,500 +税
サイズ:95〜120(腰囲55〜66cm)・120〜145(腰囲66〜78cm)
カラー:ホワイト、ヨーロピアンピンク、ロイヤルピンク
ブラン先生からアドバイス
小さな子は、もしもの場合に備えてショーツやタイツは予備を用意しておくと安心だ
スカートが広がったクラシックチュチュ。何かと荷物の多い発表会当日、なるべくコンパクトに持ち運びたいものです。
いろいろなたたみ方がありますが、ここではよく行われている方法をご紹介します。
ボディ部分のホックをはずし、内側から裏返しになるようにツン(ショーツ部分)を持ちあげます。
飾りなどが引っかからないようていねいに、裏返しにしたボディをスカートにかぶせます。
スカートがボディの中に収まったらホックを留めます。会場に着いたらすぐに広げて形を整えておきましょう。
ブラン先生からアドバイス
小さくたためて持ち運びに便利なのがこのたたみ方だが、そのまま放っておくとシワになったりスカートが下がってくることもあるので、長期保管の場合はきちんと広げておくこと。
また、下の写真のように半分に折るだけでも衣裳ケースに入れてコンパクトになるので、多少かさばっても大丈夫な場合はこちらもおすすめ。
ロマンティック・チュチュも、同じ要領で二つ折りにすればOK。どちらの場合も本番前に楽屋入りをしたら、シワにならないようにていねいに広げておこう。
着用後の衣裳を袋に入れっぱなしにして放置すると、カビが生えたり黄ばみの原因にもなります。
脱いだらすぐに風通しのよいところで陰干しし、衣裳に付いた汗をよく乾かすようにしましょう。
衣裳は基本的にはお家でのお洗濯はできません。ぬらしたタオルで汗を拭き取る程度にしておきましょう。消臭スプレーなどもシミの原因になることもあるので注意。
クリーニングは、スパンコールやラインストーンなどの飾りが取れてしまったり、チュールにハリがなくなってしまうこともあるのでおすすめできません。クリーニングに出す場合は、衣裳を取り扱っている専門のお店で確認してからにしましょう。
せっかくの衣裳、役になりきるためにも身体にもぴったり合わせて着たいものです。
衣裳を着てみて、ゆるかったりきつかったりするときは、ムシ(ホックを引っ掛ける部分)の付ける位置でサイズ調節しましょう。
手縫い用の糸を2本取りにし、生地の裏側から通して、土台を2本つくります。
上の図のように2本の土台に巻き付くように輪をつくります。
その作業を上まで繰り返します。
上まできたら、針を生地の裏側に通してしっかりと玉留めします。
POINT
ホックの寸法より少し小さめにつくると、留めたときにホックがはずれにくくなります。
脚を見せるためのクラシックチュチュ。
スカート部分にハリがなく垂れ下がってしまった状態では、華麗な脚さばきも魅力が半減してしまいます。
脚を長くきれいに見せるためにも、スカート部分の丈はとても大切です。
チュチュを逆さにして、1、2段目のチュールを残し、あとはツン(ショーツ部分)のところでまとめて束にします。手縫い用の糸を2本取りして、チュールの切れ目のところから、5〜6cm幅の返し縫いで1周します。
3、4段目のチュールを束からはずし、手順1の縫い目より内側を、2段目のチュールをすくいながら、同じように返し縫いで1周します。
スカート部分があがってツンが丸見え...。
スカート部分があがりすぎてしまっているときは、スチームをあてたり、ツンの脇の部分にチュールを縫い留めたり、身に着けた状態でバランスをみながら、チュールをランダムに糸留めする方法があります。
小さな子にはまだ必要ありませんが、成長とともに衣裳のサイズが大きくなってくると、パターンによっては衣裳のバスト部分が余ってしまうこともあります。
バストパッドはそんな時、胸とチュチュの隙間が空いてしまうのを防いだり、美しいバストラインをつくるために入れます。
カップやパッドを差し込めるタイプのボディファンデーションを衣裳の中に着用することもありますが、ここでは衣裳に直接縫い付ける方法をご紹介します。
手縫い用の糸を2本取りし、胸のラインの縫い目のところにまず1カ所縫い留めます。カーブに沿って位置を決め、左右2カ所も縫い留めます。このとき糸をきつく締め過ぎるとツレてしまうので、ゆるめに縫うようにします。